「マルコ・ジュニア」とヤマミーさんにすがる

by 丸黄うりほ

①塚村編集長がまいた「マルコ」のタネ。

②「マルコ・ジュニア」、元気に育っています!

③ヤマミーさんによる新たな苗作り

④軒下と窓枠の2箇所から2枚のネットを吊るす

⑤千成「ロイちゃん」の実がぶらぶら!

⑥ネットの足元はコンクリートブロックで固定

⑦百成「サイちゃん」の実

⑧百成「クワちゃん」の実 

昨日の続きです。もしも千成ひょうたん「ネルウァ」の蔓に亀裂が入った原因がつる割れ病だったとしたら、もう「ネルウァ」の命は長くありません。つる割れ病にかかったひょうたんは、あっというまに全枯れしてしまうのです。私は、「ニューメデール」はあくまでも応急処置だと承知していました。

「ネルウァ」の代わりに育てる苗を至急探さねばなりません。今年は10苗も作ったのに、手元に予備の苗を残しておけばよかったかな。千成ひょうたんだから、最初からプランターに2苗植えればよかったかな。……などと、後悔の嵐。5月に購入した千成ひょうたんのタネは袋にたくさん入っていたので、まだ少し残っています。でも、6月下旬は、ひょうたんのタネを改めてまくには少し遅すぎます。

そのとき、最初に思い出したのが、ヒョータニストのヤマミーさんから「花形文化通信」塚村編集長の手に渡った千成ひょうたん「マルコ」のタネのことでした(729日目、4月15日)。5月中旬に確認してみたとき、「今からまきます」との返信があり、その後どうなったのかと案じていました。植え付けたとは聞いてなかったので、もしかしたらまだ定植していない苗があるかもと思ったのです。

メールを送った後に塚村編集長から届いた写真は、タネまきする前の「マルコ・ジュニア」(写真①)と、定植をすませて成長中の苗の様子(写真②)でした。緑の色も美しく、健康的に育っています。

こんなに立派になっていたのね……と感動するとともに、もう定植されたのなら譲ってもらうのは難しいなと思いました。塚村編集長は「なんなら鉢ごとあげますよ」とまでおっしゃってくださったのですが。うう、ありがとうございます。

同時に私は「ヤマミーさんにもお伺いを立ててみよう」と思いました。昨年、その「マルコ」を7月になってから定植し、みごとに育てて実までならせた栽培上手のヤマミーさん(567日目)。もしかしたら今年も、「マルコ」のような定植場所のない苗をまだ手元においてらっしゃるかもしれません。

ヤマミーさんはすぐに返信をくださり、千成・百成・ナガユウガオのどれかわからない苗が4つ残っていること。さらに、お友達に差し上げるため、新たに千成ひょうたんの苗作りをしていることを返答くださったのです。

その新しい苗が写真③です(6月24日)。この中から、私にも譲ってくださるとのうれしいお返事でした。ヤマミーさんに苗をお譲りいただけそうだとわかって、少しほっとしました。

さて。新たな苗を迎えるとなると、どこにプランターを置くか、どう蔓を這わせていくかが次の問題になってきます。私は毎年、1プランター1苗主義を貫き、その1苗にベランダのラティス全部を占領させてきました。しかし、「ネルウァ」はまだ生きていますので、ここで引っこ抜いてしまうのも可哀想です。それなら別の仕立て方を考えねばなりません。

窓側にネットを立てかけてみてはどうか。しかし、立てかけるタイプのネットは風に弱そうで、マンション8階の強風が気になります。安定という意味では吊るすタイプのネットのほうが良さそう。でも、我が家のベランダには引っ掛ける金具などがありません。

親切なヤマミーさんは、ご自宅のネットの様子を写真で送ってきてくださいました(写真④⑤⑥)。軒下と窓枠の2箇所から2枚のネットを吊るして、その幅の中央にプランターを置き、両方にひょうたんが巻きつけるように工夫されています。ネットの足元にはコンクリートブロックを結んでいます。シンプルな道具とシステムなのに安定感があり、さすがだなと思いました。

しかも、その写真にはすでに実り始めたひょうたんが、いくつも写り込んでいるではありませんか!

写真⑤のひょうたんは、百成だと思っていた「ロイちゃん」で、実の大きさから千成だったということがはっきりしたそうです。逆に千成だと思っていた「サイちゃん」(写真⑦)と、「クワちゃん」(写真⑧)は百成でした。どの実もまだ産毛に覆われていて、フレッシュさに溢れています。葉も青々として美しく、これからますます楽しくなりそうです。

さて……。我が家はどうしましょうか?

(778日目∞ 6月29日)

(明日に続きます)