豊国神社と方広寺のひょうたんを見に行きました

by 丸黄うりほ

①京町家の宿「幸遊庵」の玄関にひょうたんプランター発見!

②方広寺のひょうたん棚。元気いっぱいです!

③こちらは隣接する豊国神社のひょうたん棚

④形のいい雌花です

⑤お参りに来た人も、ひょうたんに水やり

⑥ひょうたんの首輪をした「招福白虎」

⑦ひょうたん型のおみくじもありました

⑧かわいい!お尻からおみくじを取り出します

 昨日、京都府立植物園のひょうたん園の様子をお知らせしましたが、「ひょうたん日記」を書いた後でネットを見ると、写真をアップされている方がいて驚きました。私が写真を撮った10日前と比べると全然様子が違う!蔓がもう棚に達しそうなほど伸びていました。

そのくらい、この時期のひょうたんの成長は凄まじい。ぜんぜんレポートが追いつきません。きょうの日記の写真も6月11日に撮影したものなので、その点はどうぞお含みおきください。

さて。京都府立植物園を見学した後、私は地下鉄と徒歩で祇園に行きました。用事を済ませ、そこから徒歩で豊国神社に向かう途中、「幸遊庵」という町家宿の玄関先にひょうたんプランターを発見!プランターには定植まもない感じの苗が二つと、一緒にアサガオが植えられていました(写真①)。蔓もの同士のコラボレ、昨年同じようなことをしていたヒョータニストさんがいましたね。(591日目の日記「蔓ものフラワーアレンジメント」

この「幸遊庵」さんは、これから私が向かおうとしている豊国神社や方広寺でひょうたん栽培をしている「東山瓢箪プロジェクト」(サイトはこちら)に参加されているらしいのです(facebookはこちら)。京都市東山区は街ぐるみでひょうたん推しのよう。とても素敵ですね。

そこから10分ほど歩いて方広寺のひょうたん棚に到着。今年も風情があってきれいでした。私が訪れた日にはいくつか花が咲いていましたが、実はまだでした(写真②)。隣接する豊国神社のひょうたんも同様で、花がちらちらと咲き、実の時期が近いことがわかりました。おそらく、今はすでに実がなっているのではないでしょうか(写真③④)。

方広寺と豊国神社で栽培されているひょうたんは、毎年、前年に収穫できたひょうたんからタネをとり苗作りをされているようです。なので、品種は去年と同じ、百成と千成のよう。葉のつき方はわりあいまばらで、植物園のひょうたんのような野性味はあまり感じられず、しなやかで上品です。

豊国神社のひょうたん棚の下には、水がめと柄杓が置いてあり「水枯れしていましたら、瓢箪に水遣りをお願いします」と書かれていました(写真⑤)。

なるほど。やはり水分が常に多いと蔓がひょろりと伸び、水分が少ないとがっしりするのかもしれません。どちらにしても実はつくので、どちらが正しいということもないのかもしれないと思います。

植物は、かなり異なる環境でもそれなりに適応して成長するのでしょうね。今回、京都府立植物園と豊国神社/方広寺、まったく雰囲気の違う両方の栽培を見せてもらってよかったと思いました。

豊国神社は、ひょうたんを馬印とした豊臣秀吉を祀る神社であり、ひょうたん棚以外にもひょうたん物件が多くて、見どころ満載なのですが、去年(562日目)来たときにはなかったものが増えていました。

写真⑥をご覧ください。こちらは唐門の前に新たに設置されていた「招福白虎」です。首に金色のひょうたんをつけていますね。説明書きによると、京都美術工芸大学が奉納したものらしく、今年の干支である虎にコロナ退散の願いを込めたものなのだとか。

写真⑦のおみくじも今回初めて見かけました。金色のひょうたんに赤い紐と、将棋の駒の「馬」の文字が逆さまになった縁起の良い「左馬」が描かれています。一つ引かせていただくと、運勢は吉でありました。

(773日目∞ 6月22日)