2022年度の新ヒョータニストさんを紹介します!
by 丸黄うりほ
福岡県の糸島市で、年間1000個ものひょうたんを栽培し、そのひょうたんでスピーカーやランプ、オブジェなどを作っていらっしゃる「迦陵頻伽(カラヴィンカ)」さん。4月21日と、22日の「ひょうたん日記」では、その素敵なアトリエの紹介をさせていだたきました。
4月に私が訪れたときはまだ栽培シーズンの前だったのですが、先日、熊本県熊本市にお住いの光澤大志さんが、フェイスブックに「「カラヴィンカ農園」のひょうたんの棚づくりのお手伝いをしました!」と、写真をアップされているのを見かけました(写真①)。
光澤さんは、「Edit Office瓢箪座」の中野由紀昌さんが、4月に福岡市の「串揚げひょうたん」で、「ひょうたん的な人々」として私に紹介してくださった三人のうちの一人だったのです(4月27日の日記)。その後、この「ひょうたん日記」も読んでくださるようになり、本格的にひょうたんに興味をもってくださるようになりました。5月には中野さんとともに「カラヴィンカ農園」に行って棚づくりを手伝ってこられ、この写真を撮影してアップされたというわけなのです。
広々とした土地に、見事に組まれた竹。整然と植えられたひょうたん苗。なんという美しい畑なのでしょう!この畑を見ただけで、いいひょうたんが実るはずだわ……!とため息が漏れます。
そして、その畑に定植されたひょうたん苗というのが、写真②です。葉は肉厚で緑色が濃く、茎は太くてがっしりとしている。まさに理想的な苗。さすがとしか言いようがありません。光澤さんと中野さんは、ひょうたんの棚づくりを手伝ったかわりにこの苗をもらって帰ったのだそうです。
光澤さんは、庭の芝生に穴をあけて、そこにひょうたんを定植しました。ネットや支柱などはこれから張る予定だそうです(写真③)。また、中野さんはご自宅のベランダに置いたプランター2個で栽培をスタート(写真④)。
光澤さんと中野さんには、今後もひょうたんの成長について報告していただくことをお願いしています。どんな花を咲かせるのか、どんな実をいくつならしてくれるのか。今までのヒョータニストさんは関西在住の方が中心でしたが、これからは九州のヒョータニストさんたちにも注目していきたいと思います。
かわって、写真⑤と⑥をご覧ください。こちらは三重県名張市にお住いの金森幹夫さんの庭です。⑤が大ひょうたん(百成)で、⑥が千成。蔓が頑張って巻きつきに行ってるのは、もともとキウイフルーツを育てていた棚だそうです。
金森さんは、ライブやコンサートなどをものすごくたくさん見ていらっしゃる音楽通。ゴールデンウィークに神戸の北野町で行われた「キタノ・アンビエント」というコンサートにも足を運んでくださり、我が「ヒョウタン総合研究所」のライブも見てくださった。ひょうたん楽器にも興味をもってくださり、「ひょうたんを育ててみようかな」と、ホームセンターで苗を購入。そんなわけで、ついに私たちヒョータニスト仲間の一人に……!!
新ヒョータニストのみなさん、私たちはみなさんを心から歓迎します!
魅惑のひょうたんワールドへようこそ!!
(758日目∞ 6月1日)
- 丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
- 2022年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中のみなさん。随時追加していきます) ふじっこさん(三重県いなべ市)、フェイ・ターンさん(大阪府東大阪市・瓢箪山)、ヤマミーさん(大阪府和泉市)、森野ゆかりさん(奈良県奈良市)、光澤大志さん(熊本県熊本市)、中野由紀昌さん(福岡県福岡市)、金森幹夫さん(三重県名張市)