夜のひょうたん苗
by 丸黄うりほ
火曜、そして水曜と2日間にわたって、自宅の千成ひょうたんが発芽 → 出芽 → 双葉になったけど問題ありで、やはり「ひょうたんの苗作りは難しい」という実感を書きました。それで、もともときょう(木曜)はべつの話題について書く予定にしていたんですが、その後また苗のことで気づいたことが出てきました。
というわけで、きょうも内容的には引き続き、「ひょうたんの苗作りは難しい」(その3)です。しつこくてすみません。
さて。ひょうたんの苗が徒長する(茎がひょろっと伸びる)原因はだいたいわかったので、昼間は太陽にできるだけ当てて、風通しをよくし、水をやりすぎないように気をつけていました。現時点でできることは全部やったつもりでした。
……それでも、朝起きて苗を見ると、昨日の晩よりも伸びてるんです。
夜の間に!
そう、夜の間に!!
夜は当然ですが太陽が照っていないので、室内に苗を運び込むようにしていました。幼苗にとって、夜間の風や冷え込みは大敵……だと思っていたのです。しかし、昨夜などは寝る前にクーラーをつけようかと思うくらい暑かった。温度計を見たら25℃ありました。ひょうたんの生育にちょうどいい温度は25℃から30℃といわれていますから、まあ室内が適温だね、と思っていました。……が、ふと気づいたんです。それは昼間の適温であって、夜の適温は違うのかも?
それで、またもや園芸本やネットを調べまくりました。すると、ひょうたん栽培は夜間でも15℃以下になってはダメだというのがヒット。私はずっと18℃以下が冷害ラインだと思っていたんですが、15℃でもぎりぎり大丈夫らしい。ベランダに置いた温度計をチェックすると20℃ありました。
つまり、4月に苗作りをしている場合なら夜間は室内に入れたほうがいいけれど、5月になったら外へ出しっぱなしでもいい。というか、室内に入れるから温度が高すぎて、つまり甘やかしすぎて、夜の間に徒長するんだということがやっとわかったんです。
そこで、トロ箱に苗を並べ夜間もベランダに出しておくことにしました。一応トロ箱に入れたのは強い風を遮ってやるため(写真①)。
そう言いつつ、内心は心配で仕方なかったので今朝は早起きしました。ようすを見ると、トロ箱の苗は全員元気そう。徒長もしてない。「よしっ!」と思いました。
もうビニールの覆いは出芽したばかりの苗にすら必要ないだろうと思ったので、はがしました(写真②③)。園芸本などを見ても、キャップや行灯型の覆いは5月15日前後になったらはずしたほうがいいと書いてありました。熱がこもり、かえって焼けるそうです。5月でも夜間15℃以下になる寒冷地の場合はこれに当てはまらないかもしれませんが。
すでに双葉になっている苗は、トロ箱ではなくカゴに並べて、できるだけ日光の当たる風通しのよい場所に置きました(写真④)。なかには、かわいい本葉が出始めた苗もあります(写真⑤)。よしっ! よしっ!
(754日目∞ 5月26日)