ひょうたんの苗作りは難しい(その2)
by 丸黄うりほ
昨日の続きです。6ポットのうち4ポットが双葉になって、さらに2日たった5月24日の様子が写真①②③です。6ポットの苗はすべて双葉になりました……。と言いたいところですが、はははは。失敗しています。その原因を考えてみました。
まず、写真②をご覧ください。双葉が殻かぶりです。今回、6ポットのうち4ポットがこのような状態でした。3つは殻をゆさゆさ揺さぶると取れたのですが、この双葉のはかたくて取れず、無理にひっぱってキズをつけてしまいました。
こうなってしまったのは、覆土が薄かったからではないか。いろんな本やネットを調べてみると、どうもそれっぽい感じです。ただ、ひょうたんはこのような状態で出芽しやすい植物であるらしく、また殻はたいていそのうちに外れることが多いので、この失敗は小さな失敗だ(と自分を慰めています)。
問題があるのは写真③のほうです。茎が長いですね。これは徒長といいまして、私は毎年、苗作りのたびこれに悩まされているのです。
なぜ徒長するのか。ある程度は知っており、今年もそうならないように十分気をつけていたつもりなのに。
ひょうたんのタネの発芽から出芽までは、暗くて暖かいところで管理します。水も切らさない配慮が必要です。気温25℃から30℃がよく、室内に入れ、新聞紙などで覆って見守ります。
ところが、出芽すると最も大切なのは日光なのです。気温は20℃もあればよく、水もそれほど必要としません。逆に水をやりすぎ、気温が高すぎると徒長する、モヤシっ子になるということを、私は幾多の失敗によって学びました。なので、今回は出芽したポットの新聞紙をすぐに取り、すぐに外へ出しました。なのにまた徒長した。
なぜなのか?私はまた調べまくりました。
そうしてわかったのは、苗には風による揺さぶりが必要だということでした。トロ箱にずっと入れていたために、風に当たっていなかったことが原因の一つかもしれません。また、もう5月下旬なので気温が高すぎるのも原因かもしれません。もともとのポットの水分も多すぎたかもしれません。
しかし、おそらく最大の原因は日照不足だと思われます。というのは、我が家のベランダが西向きであるため、午前中は陰になっているのです。そして午後になると、日は当たるのですが暑すぎる。
これはどうしようもありません。暑くなりすぎないようにトロ箱とビニールの覆いをはずし、かごの下にコンクリートの熱が直接伝わらないように板などを敷いて、できるだけ日の当たるところに置いてみましたが……(写真④)。
この問題を根本的に解決するには、植物用のライトを購入して人工的に光合成させる必要があるのかもしれません。そうなると、だんだん大掛かりになっていきますし……。
調べているうちに、もう一つわかったのは、徒長はあまりよくないのは確かなんですが、致命的ではないということでした。要するに深植えすればなんとかなるらしい。この問題に関しては、植物にはわりあい柔軟性があるのですね。まあ、去年までのひょうたんの苗も徒長気味の時はあったけど、問題なく育ってくれたので……。
さて、写真⑤は、22日に発芽した3個のポットです。昨日出芽したのでさっそく日に当てました。そして、写真⑥は、新たに発芽した10個目のタネ。これで10個目のポットを作りました。発芽処理のタッパーにはまだ発芽していないタネが残っていますが、ポットにまくのはこの10個目で最後にしようと決めました。
(753日目∞ 5月25日)