それにしても今年は……
by 奥田亮
飲食業界では、ゴールデンウイーク明けの週のことを、地獄の一週間と呼ぶとか。確かにここ小布施町でも、休み明けの9日からは、人通りもめっきり減って急に静かになりました。いつも賑わっている知り合いのお店をのぞいてみると、暇そうにスマホをいじくっているマスターと目が合ってしまい、引っ込みがつかないのでビールを1杯いただくことにしました。まあ、1杯だけでは終わらないんですけどね。
お隣からいただいたジャーマンアイリスが勝手に増殖してたくさん花を咲かせています。なんか華やかで、私という存在にはちょっと似合わない感じはありますが、まあそれはそれとして花はいいものですね。菜園はキャベツとレタスがようやく本気を出してきて大きくなり始めましたが、小松菜はどうも成長が遅く、二十日大根は二十日たってもまだ食べられる状態ではありません。今年の春は全体に寒かったからでしょうか。連休中に唐辛子とパプリカとサツマイモを植え、さらに夏野菜の苗を買ってきました。でも、やっぱり菜園で一番元気そうに見えるのは、こぼれダネのゴボウ。でかい葉っぱがブイブイ言ってます。今年こそちゃんと抜いて食べようと思います。
苗作り中のひょうたんは、先週発芽した百成3、千成1、イプ1が順調に育って……、と言いたいところなのですが、百成3つのうち2つが、何かに食われてしまい、1つは双葉が半分ぐらいに、もう1つはすっかり軸だけになってしまいました。うぬぬ、犯人は誰? よく見ればアレアレいましたよ、ナメクジくんが。とりあえずポットからつまみ出して遠くへポイッ。油断してました。不思議なのは、その後どこを見ても姿は見えないのに、双葉がどんどん食われて小さくなっていくこと。う〜ん、どこかに隠れているのか、あるいは別の虫がいるのか。幸い、というかこれも不思議ですが、食われた2つの百成以外は、まったく被害がありません。この2つだけ、特別にナメクジ好みのテイストだったのでしょうか。ナメクジは双葉や若い葉っぱが大好き。去年はキャベツもけっこうやられました。こういう時、ナメトールなどの駆除剤をまけばいいのですが、なるべくそういうものは使いたくないので、調べてみると彼らは酢が嫌いなようで、こんど酢を希釈してスプレーしてみようかと思います。
ということで、百成は1つになってしまい、合計で3苗に。これでは足りないぞと思っていたら、あきらめて放置していた苗ポットから、千成がもう1つ発芽。先週水に浸してティッシュに包んでいたタネを見てみたら、ニョロッと根っこを出しているのをいくつか発見したので、取り出してポットの土に埋めました。これが順調に育ってくれれば、百成2、千成6、イプ1。なんとか図書館用の苗が確保できる上、少し余ることになります。まずは一安心。定植を20日に行う予定なので、それまでに本葉がしっかり大きくなってくれればいいのですが。
それにしても今年は全体に発芽率がよくありません。10個タネをまいたUFOが1つも発芽しないのはどういうわけなのか。タネが悪かったのか、土が悪かったのか、寒かったからか、環境が好ましくなかったのか、日頃の行いが悪いのか………、ああ、でれろん。
(746日目 ∞ 5月16日)