図書館での栽培は…入り口付近のガラスの壁面

by 奥田亮

千成に続いて、百成が三つ、さらにIPUも発芽しました。

図書館での栽培はこんなすてきなところ。

本屋スワロー亭は火、水、木定休で、祝日でも基本的に定休通りに休むのですが、今年の連休は3、4、5日ともろかぶり。さすがに何だか申し訳ない気持ちにもなり、出かける予定もないので、4、5日は臨時営業することにしました。SNSを見て訪ねてくださる方もおられて、店が多少なりとも町に定着してきた手触りのようなものを感じます。気まぐれに店を開けるのも悪くないですね。

さて、ひょうたんの苗の状況であります。先週、ようやく千成が一つ発芽したとお知らせしましたが、その後は一向に発芽の兆しが見られません。焦る気持ちでいくつか苗ポットの土をほじくってみましたが、タネはそのまんま、発芽していない様子です。うーん、ダメかも。千成一つで打ち止めか……。今ならもう一度やり直してもギリギリ間に合うかもと、新たにタネを水に浸して発芽させることにしたりしたのですが、6日の朝見てみると、なんと百成が二つ発芽! いやー、よかった。でも、合計三つというのも心許ないので、今朝(7日)は町の園芸屋さん「やましち山野草店」にひょうたんの苗を仕入れられないかお願いしたりして、うちに帰ってもう一度見てみると、なんと百成がもう一つと、さらにIPUが一つ発芽しているではありませんか!

連休前半はけっこう寒いくらいの日もあり、ぐっと冷え込んで遅霜が来るかも、と脅かされたりしていたのが、後半に入って急に暖かく、というか暑いぐらいになったので、タネもびっくりして芽を出したのかもしれません。そういえば、発芽させるテクニックとして、冷蔵庫に入れて冷やし、急に暖かくするという方法があると農家の方に聞いたことがあったのを思い出しました。

図書館での栽培は検討の結果、入り口付近のガラスの壁面に沿って、リンゴ箱のプランターをいくつか並べて栽培することになりました。小布施町立図書館「まちとしょテラソ」は、プロポーザルで選ばれた建築家古谷誠章さんの設計。2009年に開館すると、建物とともにユニークな図書館運営でも話題となり、2011年、ライブラリーオブザイヤー受賞、2012年に図書館協会建築賞受賞、2013年には「死ぬまでに行きたい世界の図書館15」に選ばれています。そして昨春からは、公募で選ばれて就任された若き館長の志賀アリカさんが、山羊を飼ったり、軽トラで移動図書館を作ったり、畑を作ったりと面白いことをどんどん仕掛けられていて、きっとまた話題になることでしょう。

ひょうたん栽培もその企画の一つとしてさせていただくことになった次第です。おしゃれな建物にひょうたんがぶら下がるのも悪くないですかねえ。ありがたいことです。いや〜、年寄りは若い人の背中を見ながらできることをお手伝いするのがいいですね。なんでもさせていただきます、でれろん。

(741日目∞ 5月9日)