ひょうたんはタネがものすごく多いんです

by 丸黄うりほ 

①2週間前に水漬けを始めたイプ3個

②表皮はぺろりとむけました

③どろっと白濁したひょうたん液。すさまじく臭い

④流しいっぱいにたまったタネ

⑤もう一度水に沈めて臭い抜きをします

 2週間前、3月2日(705日目)の「ひょうたん日記」で、水つけ開始をお知らせしたひょうたん・イプの実3個。そろそろかな……と、息をつめながらゴミ箱システムの蓋を開けてみました!

ぱかっ……。……うっ……! (写真①)

はいっ、OKですよ!しっかりと腐敗しているようですね(鼻を押さえながら)。さすがにだいぶ暖かくなってきたので腐るのも早いです。ひょうたんが腐る時に発生する臭いのすさまじさ。この伝説的なまでの臭いを、この画面からみなさんにお届けできないのが大変残念であります。

それにしても。このゴミ箱システムは「ほんとに完璧……」(自画自賛)。ビニール袋1枚で、これほど臭いがシャットアウトできるとは。ビニールをはがしたとたん、一瞬にしてそこは異次元空間になりました。空気が完全に瓢臭一色に染まってしまいました。

さて、そんな色付きの、むあーっとした空気のなかで、私はひょうたんを水から引き上げました。表面もいい感じにぬめってきております。手を滑らせて落とさないよう、そっとバケツのなかに横たえました。(写真②)

続きの作業は台所の流しで行いました。表皮は、ほぼ勝手にむけてしまいましたが、ところどころ残ったところはタワシでこすりとります。実を傾けて振ると、開けた穴からどぼどぼと中身が出てきました。シチューのようにどろりと白濁した中身は、ワタが腐って溶けたものです。(写真③)

今回は直径2.1センチの大きめの穴を開けたので、大きなイプのタネも引っかからず、そのまま一緒に出てきました。はっきり言ってこの穴だとタネ出しがめちゃくちゃラク。なんで今までの私は、あの小さい穴にこだわっていたんだろうか?だいぶアホだったのではないか?そうとしか思えません。

ひょうたん液を流しにざっと流すと、つまって流れなくなりました。ブラシで排水口の網をこすりながら水で流しきると、そこには大量のタネと表皮が残りました。ひょうたん3個分でこれです!すごい量!(写真④)

そういえば、ひょうたんはタネが多いことから子孫繁栄、財産を増やすといったご利益の象徴となり、縁起物になったという説をどこかで見かけたことがあります。まあ、確かにこれを全部まいたらすごいジャングルになりそう。でも、私は自分が育てたひょうたんのタネを採取しないことにしているので、全部捨ててしまいました。

タネ出しをしたひょうたんは、何度か水洗いしましたが、まだなかに少しワタが残っているようでぬるぬるしています。臭いもまだ残っています。このまま乾燥させるととても臭いひょうたんに仕上がってしまいそう。

というわけで、イプ3個はもう一度、きれいな水につけ直すことにしました。この状態でもう少し置いておき、何度か水をかえたらワタもはがれ落ち、臭いもかなり薄まると思います。(写真⑤)

(715日目 ∞ 3月16日)