今頃ようやく……ひょうたん干し始めました

by 丸黄うりほ

①10月から水に漬かったままだった「ドミティアヌス」の実

②幅1センチほどもあるでかいタネ

③皮が分厚くて、乾くのに時間かかりそう……

ぱんぱかぱーん!「ひょうたん日記」は本日で700日目を迎えました。奥田亮の「でれろん暮らし」が昨日でちょうど90回目を迎えましたので、丸黄うりほの「ひょうたん日記」だけなら610日分ということになります。ご愛読くださっているみなさま、本当にありがとうございます!

さて。私はひょうたんと同じく大変な寒がりなので、まだ寒いよ寒いよと思うのですが、陽の光はそろそろ春めいてきたようにも感じます。立春も過ぎて、二十四節気だといまは雨水。雨水の頃になると、雪が雨に変わり、氷が溶けて水になる。昔から農耕の準備を始める目安とされ、春一番もこの時期に吹くといわれています。

えっ、もう次の栽培の準備をする時期にきているの?これはさすがにまずい……。というわけで、ずっと怠けていた去年のひょうたん、イプの「ドミティアヌス」の後始末をしなくちゃ!とようやく思い至りました。ベランダにまだぶら下がっている後成りの実の収穫もしなくてはならないんですが、まずは昨年10月から水に漬かったままの先成りの実のほうを片付けねば。

経緯を振り返っておきますと、10月29日(628日目)の日記で「ドミティアヌス」の先成りの実4個の水漬けを開始したことを報告しています。11月16日(639日目)の日記では、イプという品種のひょうたんのタネが大きすぎ、それに比べて実にあけた穴が小さすぎてタネが出てこないという失敗を報告。それからほったらかしてしまい、年を越してしまいました……。

一昨日、久しぶりに水漬け容器のフタを開けますと、実は完全に沈み、水の表面にはもわーっとした白いものが浮かんでいました。ひょうたんを手にとると、表面がぬるぬる。イプはとても重く、標準的なひょうたん型のひょうたんのようなくびれがないので、つかむところがない。とても持ちにくくて危険な感じがしたので、もう一度タワシで表面を洗ってきれいな水に漬け直しました。

そして、昨日。ついに水から引き上げました。何度も水をかえたのでさすがに匂いはだいぶ減っています。表面のぬるぬるも軽減。

しかし、重い!水を満たしたイプの実は、片手で持てないほどの重さです。そして、大きなタネが開口部に引っかかり、水がなかなか出てこない。逆さにした実を振っても振ってもタネが引っかかる。そのとき、私は押してダメなら引いてみな、という言葉を思い出しました。イプにはその逆をやればいいんだ。

というわけで、出てこようとするタネを逆に中に押し返すと、水だけが出てくることに気がつきました。時間をかけ、そうやってなんとか水を出し切りましたが、それでも重い!中にタネがだいぶ残っているためと、イプの皮がとても厚いためです。

イプは、もともとハワイのダンスで使う打楽器を作るひょうたんですから、皮が頑丈なんですね。

私は衣装ケースに発泡スチロールを並べ、そこに割り箸をクロスさせて立て、ひょうたんの口部を下にして差し込みました。割り箸で重いイプを支えられるかなと心配だったのですが、なんとかいけそうです。

この状態で室内干しにして、何日で乾くかな?皮の薄いひょうたんなら2、3日で乾きますし、厚めのひょうたんでも1週間でだいたい乾いてきます。でも、イプは私が過去に干したことのあるひょうたんのどれよりも厚手。

まあ、ここまでほったらかし、日数を伸ばしてきたんだから急ぐ必要はないですよね。引き続きゆっくり見守っていくことにしましょう。

(700日目 ∞ 2月22日)

2月23日(水・祝)の「ひょうたん日記」はお休みをいだきます。

701日目「ひょうたん日記」224日()にアップします。