戻ってきました ∞ 長浜②「新たに出会えたひょうたん」
by 丸黄うりほ
先週に続いて、滋賀県長浜市からお届けします。
JR長浜駅の西口を出て、豊公園に出現した新しいひょうたんモニュメント「GATE“HYOTAN”」を見学した中野さんと私(=ひょうたん女二人組)は、いったん駅にもどって東口方面へ向かうことにしました。
その途中の植え込みで、ひょうたん発見!(写真①)
表面が黄色く塗られ、コンクリートでできているように見えます。大小二つが並んでいて、大きいほうで長さ1メートルくらいあるかな?ひょうたん島みたいに上部が出ていて半分は地中に埋め込まれ、島の周囲には緑色をした苔のような植物が残っています。説明文などは見当たりません。これは一体なんのために作られたものだろう?
その古び方からみて、最近できたものではないようです。おそらく前回、2020年秋に長浜を訪れたとき(377日目〜398日目)にもすでにあったと思われますが、見逃していたんですね。
駅の東口方面には長浜のおもな観光スポットが集まっています。私たちは太閤秀吉への敬意から、まずは豊国神社に向かいました。じつはここは前回(382日目)訪れたときには、期待したほどひょうたん物件がなかったのですが……。
なんと!いきなり手水舎にひょうたんを発見!(写真②)
使われている竹の感じからして、まだ新しいように見えます。そして、それを見て思い出したのが、京都の東山にある豊国神社の手水舎です。この「ひょうたん日記」では、320日目(2020年7月28日)と、562日目(2021年7月27日)に紹介しているのですが、長浜の豊国神社のひょうたんは320日目のほうに似ています。どちらも豊臣秀吉を主祭神とする同じ神社なので、何らかの情報交換があったのかもしれませんね。
また、こちらの神社には、真ん中に橋を渡したひょうたん型の池があるのですが、前はあまりひょうたんらしく見えませんでした。今回も池に水は張られてなかったんですが、雨で少し地面が濡れていたせいか、なんとなくひょうたんに見えるような気が……(写真③)。
以前の写真と比べてみると、池の周囲の植栽などが整理されていて、ひょうたんらしく見えるようになったようです。というわけで、これも「今回新たに出会えたひょうたん」の一つとしてカウントしました。
私たちが次に向かったのは、街の中心部です。「黒壁スクエア」と呼ばれる観光スポットの一画に、「黒壁AMISU」というお土産屋さんがあります。ちょうどそこで「長浜タウンマーケット」という期間限定フェアを開催していました。その赤い暖簾に三角旗のついたひょうたん発見!(写真④)
また、近くの「橋川酒店」では、地酒「六瓢箪」(佐藤酒造)の「近江ながはま六瓢箪」ラベルを発見。左のようにひょうたんが横向きになったバージョンは今回初めて見ました。(写真⑤)
さらに、ちょっと休憩しようと入った「分福茶屋」というお餅屋さんでも、暖簾にひょうたんを発見!(写真⑥)
やはり、長浜はひょうたんだらけの街!ちょっと注意して見ると、まだまだ新しいひょうたんが見つかりますね。私たち二人は、ふくふくと微笑みました。
(686日目∞ 2月1日)
- 丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。2021年はイプ「ドミティアヌス」を栽培。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
- 本年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中) ふじっこさん(三重県いなべ市)、フェイ・ターンさん(大阪・瓢箪山)、ヤマミーさん(大阪府和泉市)、KFさん(大阪府東大阪市)、森野ゆかりさん(奈良県奈良市)、ヒロミさん(兵庫県淡路島)、しょうゆさん(大阪西成・ココルーム)、美佐子さん(大阪北浜・フレイムハウス)、西山朝子さん(大阪市淀川区・ウーピーキッチン)