「パートン2は香炉になりました!

by 丸黄うりほ

①「パートン2号」は香炉になりました

②カラス?に開けられた穴を、そのまま利用

③花器になった「パートン1号」

④紐で壁にかけることもできます

⑤床置きで花を飾ってもすてき!

お正月明け1月11日(671日目)の日記で紹介した、東大阪市のKFさんのイプ「パートン」。このときは水つけが終わって乾燥中だった「パートン」の2個目の実「パートン2号」が、このたび香炉になったというお知らせをもらいました。

写真①②をご覧ください。「パートン2号」の香炉は、お尻の部分を大胆に横に切り、そこにお香たてを置くようになっています。お香に火を点けたら上部をぱかっと閉じる。ひょうたん内部で香りをくゆらせ、横に開いた穴から煙を出すという構造です。

お尻部分をスパッと横に切ったのはKFさんですが、横にあいた穴は栽培中にカラスかなにかにかじられてできたもの。そして、海に散らばる島地図のような表面の模様は、害虫のウリキンウワバにつけられたキズ。これがまた、焼き物の「風景」のように面白い。

おそらく、香炉として使えば使うほどひょうたん全体が渋い色に染まってくることでしょう。まろやかで、穏やかで、とてもいい形をした実ですから、時がたつほどに味が出てきそうですね。

次は写真③をご覧ください。こちらは、花を生ける前の「パートン1号」です。

2号よりも先に収穫し加工をすませた「パートン1号」が花器になったということは、前述の1月11日の日記でも紹介していました。しかし、花を生けた写真だけを先にもらったので、どういう構造になっているのかがよくわかりませんでした。「どんなふうになっているの?」と質問メールを出したところ、今回それについても返信と写真をもらえましたよ。

ひょうたんの下半身の真ん中にあけられた斜めの楕円が、大口をあいて笑っているみたいでとっても可愛い! 内部の底に見える黒いものは、フラワーアレンジメント用のスポンジだそうです。これにたっぷりと水を含ませて花を生けるわけですね。

上半身の後ろ側には小さな穴を二つ開けて紐を通し、壁から吊り下げられるようにもなっています(写真④)。もちろん床置きしても使えます。

写真⑤の花、ほんとうに素敵ですね。

KFさんのセンスがいいからだとは思うんですが、こんなのを見せてもらったら、私もマネしたくなってきた。ひょうたんで花器を作りたいという気持ちがどんどんと高まってきましたよ……!

(679日目∞ 1月21日)

*次回680日目は奥田亮「でれろん暮らし」、1月24日(月)にアップ。

681日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、1月25日(火)にアップします。