「細野観光」でひょうたん楽器を発見!

by 丸黄うりほ

①グランフロント大阪で開催中の「細野観光」

②細野晴臣さん愛用の楽器がずらり!

③ひょうたん楽器・シェケレを発見

④ビーズをまとったひょうたん。これもシェケレかな?

⑤顔つきのマラカス。安珠さんのお土産らしい

⑥これもマラカスなのかな?

⑦これはどうやって演奏するのかな?

 ミュージシャンの細野晴臣さんのデビュー50周年記念展「細野観光1969-2021」を見に、グランフロント大阪北館ナレッジキャビタル・イベントラボに行ってきました。

入口にはアルバム『泰安洋行』の顔ハメパネル。そして、ピンクの電飾で「細野観光」と掲げられたゲート(写真①)。会場全体を使って円形に組み上げられた展示場の外側には、細野さんの子ども時代から現在に至るまでの長〜い年表が張り巡らされていて、それを見るだけでもボリュームたっぷり。さらに、あちこちでビデオが再生され、音楽と映像の小部屋があったりして、全部ちゃんと見ようと思ったら、1日かかりそうです。

円形展示場の内側には、細野さんの脳内をかいま見るかのような、「実物」がてんこ盛りに集められていました。作詞のメモや、少年時代の漫画作品など一部撮影禁止のコーナーもありましたが、ほとんどが撮影OKなのもうれしい。細野さんが愛読している本や漫画、写真集などもいっぱい並んでいて、その横に休憩できる椅子なんかも置いてあったりして。

なかでもファンにとってたまらんのは、楽器の展示です。ベース、ギター、シンセサイザー、キーボードなど、実際に録音やライブに使われた楽器がケースのなかに並んでいます。さらに、各国の民族楽器もいっぱい。ここは楽器博物館か?と思うほど、ものすごい種類の民族楽器がありました。

写真②はその展示の一画。これはほんの一部なのです。外国で細野さんが買ったもの、人にもらったものなどが混じっているようで、解説のついているのも何も書かれていないのもあり。

私は純粋に細野ファンなので、展示の感激ポイントは山のようにあったのですが、ここではあくまでひょうたんアイが反応した楽器に限って紹介していくことにしますね。

まず、写真③をご覧ください。こちらは西アフリカの楽器、シェケレです。細野さんによるコメントには、「アフリカの音楽でもラテンでも使う楽器で、叩いたり、こすったり、いろんな使い方がある万能の楽器です。日本ではあまり使う人を見ないですね」とのこと。

叩いたり、こすったりして使うんだ!私はシェケレって振って使うのだと思ってました。勉強になります。形は少し違うけど、写真④の手前に写っている楽器もおそらくシェケレですね。

写真⑤の顔付きマラカスは、モデルで写真家の安珠さんにお土産としてもらったものだそうです。人形のように飾っておくだけでも可愛いけど、こちらも顔の部分がひょうたんでできています。

写真⑥は、小さめの丸いひょうたんに棒がくっついた楽器。解説やコメントはありませんでした。マラカスにしては棒の部分が長く、珍しい形をしています。

最後に写真⑦をご覧ください。アフリカやラテンアメリカに多い、ボールのような形をしたくびれのないひょうたんです。直径15センチほど。なんの加工もしていない素ひょうたんに見えるのですが、これも楽器のコーナーにありました。解説はなし。どうやって演奏するのかな?どんな音がするのかな?

まあ、それにしても。まさかグランフロント大阪で、こんなにたくさんのひょうたんに出会えるとは思ってもいませんでした。ずいぶん偏った紹介になりましたが、ここは「ひょうたん日記」。ということで、どうかご容赦くださいませ。全貌を見たい方はぜひ「細野観光」におでかけくださいね。

(646日目∞ 11月26日)

細野観光はこちら https://hosonokanko.jp

 

※次回647日目は奥田亮「でれろん暮らし」、1129日(月)にアップ。

648日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、1130日(火)にアップします。