芸術的?挟まっていた「ド実2号」を救出しました!

by 丸黄うりほ

①フェンスに挟まっていた「ド実2号」

②上面。フェンスの刻印、溝ができています

③下面についている傷はベランダの壁模様

④上から見たところ。平べったい

⑤お尻。こんな色合いの陶磁器なかったですか?

 

先週10月6日(611日目)の日記で、ベランダのフェンスに挟まったまま成長してしまったひょうたんの実「ド実2号」について書きました。ひょうたんの実を破壊するか、ベランダのラティスを破壊しないと収穫できないだろうなと思っていたのですが、なんと予定外の成り行きによって救出成功!

きょうは、その成り行きについて書きますね。

先週末、なぜか全枯れしている蔓1本を発見。見ると、枯れている蔓の節の部分が茶色く変色していました。もしかしたらこれは病気?蔓枯れ病だったら嫌だな、すぐに切除しなくてはと思い、その部分から先をカットしました。ついでに枯葉のお手入れをしていたら、間違って切ってはいけない蔓を切ってしまったのです。その蔓の先には、「ド実2号」がくっついていたのに。

じつは、収穫はもう少し先にしようと思っていたのです。ですが、うっかりと蔓を切ってしまったので、とりあえず他の実はおいといて「ド実2号」の救出=収穫をやってしまおうと決意しました。

どうしたらいいか?選択肢としてラティスをノコギリで切るというのも頭をよぎったのですが、フェンスにしっかり挟まってしまっているので、もしかしたらラティスがなくても取り出せないかもしれないと思いました。それで、まずはひょうたんの挟まっている部分を削ってみることに。

で、ノコギリを使う前にゴミ拾いのトングをフェンスと実の隙間にかましてグリグリしてみると……。

えっ?わずかですが動きましたよ?もしかしたら、これは……と思い、さらにグリグリグリグリ。実を手でつかんで小刻みに揺さぶると、じりじりと動く。その状態で10分くらいやってたら、なんと抜けました!

というわけで、予定外の救出=収穫となったのです。

写真①は救出に成功してすぐに撮った写真。水洗いして表面の汚れを落としてから撮影したのが、写真②〜⑤です。フェンスに挟まったまま成長していただけにさまざまな凹みや傷がありますが、崩壊は免れました。ゴミ拾いトングがつけた傷も大したことなし。

大きさは高さ24センチ。いびつに歪んでいるのに、なんと立ちます(写真④)。上になっていた部分にはフェンスによる溝があり(写真②)、下になっていた部分も凹んでいる上にベランダの壁の突起が食い込んで傷になっています(写真③)。全体は青磁のような灰色がかった薄い緑色。そこに無数の傷があって、アート作品のようなすごみがある。なんだか粘土でできているみたいにも思える。こんな風合いの陶磁器なかったかな?

手に持ってみるとちょうどいい大きさで、しっくりとなじむ。「これはたまらんなぁ……」と言いながら、私は「ド実2号」をなでまわしてしまいました。

半分諦めかけていたのに救出できた。それだけでもうれしいのに、こんな面白い実になってくれていた。というわけで、すぐに水つけするのはもったいない。しばらく手元において鑑賞しようと思います。

(615日目∞ 10月12日)