カメラが捉えた!ひょうたんの敵!
by 丸黄うりほ
なんとなんと!遂にふじっこさんのカメラが逃げていくあいつらを捉えました!そうです、ふじっこさんが大切にしていた百成ひょうたんの「ピーター」と、野良改め地域ひょうたんとして可愛がられていた「ヨンドゥ」をかじった、悪い悪い猿どもです!
この日も畑のまわりをうろついていたそうですが、人の姿を認めるとわらわらと逃げていきました。
写真を拡大して見てみると、3匹います。しかも1匹は子猿で、親が背中に乗せているではないですか!
あらら……。結構、可愛い……!
いやいやいやいや!そんなことは思っても決して口に出してはなりません!こいつらはひょうたんの敵であります!大切な実をかじられて歯型をつけられたふじっこさんの哀しみはいかほどか! 8月12日(573日目)の日記を読み返して、私は再び心に怒りの炎を燃やしました。本当にひどいかじり方です。ひょうたんの実にはククルビタシンという毒があり、人が食べると嘔吐、下痢、吐血などの中毒症状を引き起こすのですが、こうやってしつこく現れるということは、猿にとっては大丈夫なのでしょうか? それとも、よほどおなかがすいているのか……?猿をやるのも大変なのかもしれませんね……。
もしかしたら、やってきた猿たちもこの日はちょっとアテがはずれたかもしれません。というのは、ふじっこさんの畑のひょうたんは数日前に全部枯れてしまったそうなのです……(泣)。
8月19日(578日目)の日記で、イプの「ドラッグス」が病気になったことを書きました。どうやら伝染する病気のようなので、私は隣に植えられている長ひょうたん「グルート」のことがとても気になっていたのですが、やはり枯れてしまったとのこと。続いて百成ひょうたん「ピーター」と「ヨンドゥ」も逝ってしまいました。
株は枯れてしまったけれど、実はつけたまま収穫までもう少しぶら下げておくことにしたそうです。写真③の長ひょうたん「グルート」の実は、皮が薄くて、下の方に丸い穴があき、ケガの巧妙でタネの振り出しも完了。図らずも収穫第1号となりました。
庭に植えた鶴首ひょうたん「ガモーラ」も、同じ病気をもらってしまったのか、数日前に枯れたそうです(写真④)。唯一、生き残っているのは豆ひょうたんの「ロケット」。こちらも葉はだいぶ傷んできましたが、まだ蔓の先端に花を咲かせています(写真⑤)。
畑のツワモノたちは意外と弱かったけれど、小さい実がなる豆ひょうたんは強かった。最後まで残ったのはちびっこ。これって意外と自然あるあるかもしれませんね。
(586日目∞ 8月31日)