ドミティアヌス、ようやく蔓ボケ脱出!
by 丸黄うりほ
我が家のベランダで栽培中のひょうたん、イプのドミティアヌス。6月23日(540日目)の日記で、蔓と葉ばかりしげって花芽がつかない、いわゆる蔓ボケという状態にあることを報告しました。
あれから2週間。なんとか蔓ボケを脱出しようと、必死でもがいてきました。はぁぁぁー、長かった。
ようやく、昨夜初めての花が咲きました。雄花ばかり3つです。雌花が咲かなかったので七夕ランデブーはかないませんでしたが、とにかく花が咲いてくれたことがうれしい。長年ひょうたん栽培をしていて、こんなに花を待望したのは久しぶりのような気がします。
じつは、地下鉄南森町駅に設置された七夕飾りの短冊にも「ひょうたんに実がなりますように」と書いていた私。ちょうど七夕にその第一歩である花が咲いた。ああ、ありがとうございます。
さて。ここからは気持ちを切り替えて、冷静に物事を振り返ってみることにします。
まず、蔓ボケになってしまった原因ですが、チッソ肥料が多かったというのは確実。ですが、じつは例年よりもむしろ肥料は控えめにしていたのです。なのになぜ? 本やネットなどを調べてみたところ、どうやら今年は水を控えめにしていたことと関係があるのではないかという結論に達しました。
水をたっぷり与えると、プランターから水が流れ出しますが、そのときに肥料の成分も流出する。しかし、水を控えると肥料の成分が土にとどまる。それで濃くなってしまったようなのです。
蔓ボケから脱出するには、とにかくチッソ肥料を与えなければいい。そして、多すぎた場合は数日間、水をじゃんじゃん与えて洗うのがいい。ネットでそういう過激な対処法を見つけたので、いちかばちかやってみることにしました。
私は6月27日から4日間、毎朝16リットルの水を注ぎ続けました。3日目には殺菌剤ベンレートを仕上げに入れ、4日目は開花促進ハイポネックスを入れました。
さらに、5日目にはもうひとつの対処法として見つけた、蔓の剪定をしました。蔓を切ることで成長点が花芽にうつることがあるらしいのです(逆に実を切ると蔓が伸びるらしい)。殺虫剤オルトランもまきました。土を洗いまくったので、殺虫剤も流出しただろうと思ったからです。
すると、まったく何もついてなかった蔓に、ちっちゃな花芽らしきものがつきだしました。しかし、それは蔓の先端に集まっていて、根元は蔓ボケしたまま。そんなわけで、先端を切ることができず、ボーボーになるまで蔓を伸ばすことになってしまいました。もうジャングルなんてもんじゃない。仕立てはめちゃくちゃであります。(写真①②)
6日目から3日間は、開花促進ハイポネックスを規定量の1/3くらいに薄めて、それを普通の水やりのように毎日やりました。それでも、あまり効果が感じられなかったので、9日目は規定量のハイポネックスをがっつり与えました。
10日目になって、やっと花芽に花びららしさが感じられるようになり、蔓ボケを脱出したかもという手応えが!!
そして11日目、7月7日の朝の状態が写真③です。「今夜、咲くぞ〜!」という雄花くん。私は、このつぼみを見て、「やっと報われた!」と思いました(涙)。
ひょうたんを育てる時は、肥料の量と与える時期に気をつけて蔓ボケさせないのがいいのは分かっているのですが、もし蔓ボケしてしまっても抜け出せます!今夜は雌花も咲きそうです!
(551日目∞ 7月8日)