本物の千成みたい!ひょうたん汁粉

by 丸黄うりほ 

①お菓子のみずま「ひょうたん汁粉」

②まるで本物の千成ひょうたんのような優雅な形!

③皮を割ると中に粉末のあんこが

④お汁粉の池で紅白の千鳥が泳ぐ♡

 

昨日の「ひょうたん日記」で紹介した「お菓子のみずま」には、「ひょうたんもなか」の他にもひょうたん型のお菓子があります。

こちらの「ひょうたん汁粉」は、季節限定商品(秋から春まで販売、夏季は取り扱いなし)ということで、お店の厚意で通販のおまけとして、もなかと一緒に送ってくださいました。

袋から取り出してみると……。まさに、本物の千成ひょうたんかと見まごう大きさと、色と、質感と、何よりも自然で美しい曲線!

「ひょうたんもなか」も可愛いのですが、この「ひょうたん汁粉」の曲線美は可愛いを通り越して、優雅ですらあります。こんな美しいひょうたん型のお菓子があるとは驚愕です。

これほどの美ひょうたんを割るのは、ひょうたん好きとしては大変勇気がいるのですが、割らないとお汁粉はいただけません。できるだけ崩さないように気をつけながら割ってみました。すると、中には粉末のあんこと紅白の千鳥が。

お湯を注いでゆっくりかき混ぜると、まるで池に千鳥とひょうたんが浮かんでいるようです。感激しながらおいしくいただきました。

10月ごろからはこちらの商品も通販できるそうなので、ぜひ、もなかとともにお取り寄せしてみてください。

ところで、昨日紹介した「ひょうたんもなか」には、こんなエピソードもあるそうです。

「お菓子のみずま」は創業70年。戦後まもなく、初代ご主人が商業会のゼミナールに参加して同業者に助言を乞い、作り始めたのが「ひょうたんもなか」でした。そのとき助言をくださったのは、なんと「ひょうたん日記」(480日目481日目)でも紹介した東京の「千成もなか本舗」だったのだとか。そういえば、形がちょっと似ていますね!

あんこの種類は2店でそれぞれ異なっていますし、ひょうたんに浮き上がる文字も「千成」と「八幡」とで違う。しかも、現在は当時とは別のひょうたん型で焼いてらっしゃるそうですが、東京と北九州、離れた土地のお菓子店にそんなつながりがあったとは。

人と人との助け合い精神、あたたかな心の交流が、ひょうたんのお菓子を通して私たちにも伝わってくるようです。

(537日目∞ 6月18日)

 お菓子のみずま公式サイトはこちら

千成もなか公式サイトはこちら

 

※次回538日目は奥田亮「でれろん暮らし」、6月21日(月)にアップ。

539日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、6月22日(火)にアップします。