雨にも風にも負けず!ひょうたん定植

by 丸黄うりほ

▲フェイ・ターンさんの「イプ・ターン」

▲愛あふれる暴風雨対策で苗を守り切った!

▲梅雨の合間に本格的な畑づくり

▲こちらはK・Fさんのイプ「パートン」

▲ヒロミさんの「ペガッサひょうたんチーム」

 

近畿地方では統計開始以来、最も早い梅雨入りとなった今年ですが、それでもひょうたんの定植期はやはり5月がベスト。保温キャップなどをつければ4月に定植も可能ですし、6月に定植しても育つけど栽培期間が短くなってしまう。そんなわけで、梅雨の合間にヒョータニストさんたちのひょうたんが一斉に定植されました。きょうはその様子を報告します。

瓢箪山のフェイ・ターンさんにもらわれていったイプの「イプ・ターン」は、先週初めに畑に定植されたのですが(写真1枚目)、そのあとすぐ大阪府に暴風雨警報が出るという悪天候になってしまいました。畑のある場所は生駒おろしが吹く風の強い場所だということで、心配したフェイ・ターンさんはビニールや風除け網、さらにはビニール傘(!)まで使って、厳重に苗を保護(写真2枚目)。

正直いうと、この写真を見たとき私は「わわ、ここまでしなくても……」と思ったんですが、今から思えばフェイ・ターンさんの判断は大正解だったと思います。5月20日の夕方から21日未明にかけての雨と風はまさに台風並みでした。叩きつけるような雨、人間だって飛ばされそうな風。畑の排水溝の、濁流写真を見たときは「こんなにひどかったのか!」と思いました。翌朝5時に起きて畑にかけつけたというフェイ・ターンさん。「イプ・ターン」は、まったくの無傷でした! よかった!

そして、23日。晴れ間をぬってイプ以外のひょうたん苗たちを定植。ご自身でタネから育てた天下一、大ひょうたん(百成)など10苗が美しく植え付けられました。畑には黒マルチをして、さらに周囲を取り囲む本格的な風除けも設置しました。雨風対策も完璧ですね。(写真3枚目)

ほかの苗より一足先に定植してもらった「イプ・ターン」の元気な姿も畑の中央に見えます。少し大きくなってちょろりと巻きひげも出てきたらしい。さあ、いよいよひょうたん栽培の本番スタート!フェイ・ターンさんのひょうたん畑がどうなっていくのか、とても楽しみになってきました!

さて、変わりまして写真4枚目にいきましょう。こちらは、東大阪市のK・Fさんのイプ「パートン」です。「パートン」も先週プランターに定植してもらいました。設置場所が屋上でかなり風が強く、また鳥に土を掘り起こされる可能性もあるということで、土の上に金網とウッドチップを置いたそうです。

こちらも定植後すぐにやってきた暴風雨が気になったんですが、とくに何もしなくても大丈夫だったとのこと。ただ、大雨のあと葉1枚に黒っぽい斑点が出たらしく、もしかしたら炭疽(たんそ)病かもしれないということでその葉を切り取り、薬剤をかけておいたということです。梅雨は炭疽病やうどんこ病などカビによる病気が出やすいですから、初期のうちにやっつけてもらってこちらも大正解だと思います。

最後、5枚目の写真は淡路島のヒロミさん宅の百成、イプ、UFOです。6苗あわせてチーム「ペガッサひょうたん」と名付けられ、こちらも23日に畑に定植されました。ただ、よく見るとイプはまだ双葉ですし、ほかの苗もまだ本葉1枚か2枚。ちょっと定植には早すぎるんじゃないかな。あと、コンパニオンプランツと呼ばれるネギを一緒に植えたのはすごくいいと思うんですが、ちょっと植え方が窮屈そう……。

いやしかし、そんなのは私の老婆心なのかもしれません。いらん心配やら予想やらを跳ね返して、立派に育ってほしい。「ペガッサひょうたん」たち、頑張れー!

(519日目∞ 5月25日)