今年のふじっこさんは鶴首、たこ瓢に挑戦!
by 丸黄うりほ
私は「ヒョウタン総合研究所」という名義でバンド活動をしています。メンバーは現在3名。全員がひょうたん愛好者で、ひょうたんを栽培し、できた実から楽器を作って演奏するというのがポリシー。そのうちのひとりが、三重県いなべ市在住のふじっこさんです。
ふじっこさんは、今春でひょうたん栽培3年生になります。2年生だった昨年もよく頑張り、この「ひょうたん日記」でも6種類6苗の栽培の様子をみなさんに報告することができました。
さて。今年ふじっこさんがタネから栽培することにしたひょうたんは、鶴首ひょうたんとたこ瓢です。どちらも「福井シード」という、ひょうたんのタネを種類豊富に揃えている種苗会社から購入したもの。
鶴首ひょうたんは、ふくらみが一つで、フラスコの首を長くしたような形の実がなります。私も数年前に作ってみたことがあるのですが、比較的育てやすくて実もたくさんつき、楽しい品種でした。
たこ瓢は、別名テンコマンドメント(十戒)と呼ばれ、ペポカボチャの一種です。2枚目の写真にタネが写っていますが、この形からして、どう見てもカボチャですよね。ひょうたんのタネは1枚目の写真のように縦筋が入っていて、ちょっと角ばった形をしているんです。でも、「福井シード」のウェブサイトでは、「たこのような形のひょうたん」として紹介されていました。まあ、食べられないカボチャだし、置物にもなるから、ひょうたんに分類してもいいのか……な???
ふじっこさんは、この2種類のタネと、長野県・小布施の奥田さんからもらったイプのタネの一部をポットまきにしたそうです(写真3枚目)。残りのイプのタネと、昨年栽培した百成ひょうたん「ゴローちゃん」から採取したタネは、濡らしたガーゼに包み、食品保存容器に入れて芽出し処理を行うことにしました(写真4枚目)。
これだけでもう4種類あり、じゅうぶんな気がするんですが、今後さらに養老の「安田ひょうたん店」で長ひょうたんと豆ひょうたんの苗を買う予定だといいます。すごいですね。
栽培予定地は畑、庭、プランターの3カ所。畑も庭も昨年と同じ場所だそうですが、古い土を取り出して新しい土を入れたそうです。ひょうたんは連作障害が出ますので、これは賢明な措置。
また、昨年の反省から、棚づくりやネット張りは苗の定植前に行いました。苗の数も、昨年3苗植えた畑には2苗、昨年2苗植えた庭には1苗植えるだけにしてゆとりを持たせ、あとはプランターで補うことにするそうです。そうなんですよー、ひょうたんはキチキチに植えるより、敷地にゆとりのあるほうがよく育つのです。
ふじっこさん、今年も張り切っていますね。しかも栽培2年生だった昨年よりも着実に学習して、進化している。
2021年夏、どんなひょうたんができるのか期待していますよ! 読者のみなさんも何卒応援よろしくお願いします!
(494日目∞ 4月14日)