美しい!ひょうたんの唐紙文様

by 丸黄うりほ

▲ひょうたん唐紙文様の一筆箋、2種

▲名刺カードにも、上品にきらめくひょうたん

▲京都の唐紙老舗「雲母唐長」のロゴ

 

京都・四条烏丸のビル「COCON KARASUMA」の1階に、「雲母唐長(きらからちょう)」というお店があります。こちらは、寛永元年(1624年)から約400年間も続いている唐紙の老舗。

先祖代々受け継がれてきた版木を大切に使い、いまも作り続けられている唐紙文様のなかに、ひょうたんモチーフのものがあるらしい。そんな情報を得て、買い物に行ってきました。

お店に入って、まず目に飛び込んでくるのは色鮮やかなアートパネルたち。20センチほどの正方形で額装もでき、和風の部屋はもちろん、モダンなインテリアにも似合いそう。そのなかに、涼しげな水色のひょうたん文様の唐紙も見つかりました。

一筆箋、のし袋、ぽち袋、懐紙、ノート、名刺などのペーパーアイテムも色とりどりに並んでいます。豆皿やマグカップ、茶碗、箸置きなどの陶器や、手ぬぐいなどの布製品もありました。そのどれにもこのお店に伝わるさまざまな唐紙文様が使われています。

「COCON KARASUMA」ビルの外観モチーフにもなっている天平大雲や、角つなぎ、九曜紋、牡丹唐草など、どれも洗練されたデザインで、あれこれ見ていると全部欲しくなってきます。とにかくすさまじく物欲が刺激されるのですが、いやいや。浮気はいけません。

私が探しにきたのは、ひょうたん文様!きょうはひょうたん優先にしよう!

そう自分に言い聞かせて、この日私が購入することに決めたのは、ひょうたん柄の一筆箋と、箱入りの名刺カードでした。

一筆箋は、白地に黄土色のひょうたんがぶら下がったものと、水色に白い千成ひょうたんが唐草文様になったものの2種。

名刺カードのほうも、一筆箋のひょうたん唐草とデザインは同じですが、白い紙に白銀色のひょうたんが見る角度によって浮き上がって見え、高級感が漂っています。ちなみに、この名刺カードには水色バージョンもあり、住所や名前を印刷することもできるということでしたが、私はこのままカードとして使うことにしました。

さらに嬉しいのは「雲母唐長」のロゴもひょうたんだということです。お店の方によると、このひょうたんは江戸時代から続く「唐長」の落款で、左右に天平大雲を加えてロゴデザインとされたのだとか。お買い物をすれば、商品の箱やショッピングバッグにももれなくひょうたんがついてくる♡ 最高ですよね♡

(466日目∞ 3月5日)

「雲母唐長」はこちらから 

※次回467日目は奥田亮「でれろん暮らし」、3月8日(月)にアップ。

468日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、3月9日(火)にアップします。