神戸のひょうたん寺「融通尊寺」の節分会(1)
by 丸黄うりほ
今年は124年ぶりに節分の日に当たっていたのが2月2日で、京都の通称ひょうたん寺「福勝寺」の節分会が暦にかかわらず3日に行われるということを知らずに出かけてしまった私は、節分会のお参りをすることができませんでした。(詳しくは447日目の日記をお読みくださいね)
そんなわけで、私は電車に乗って京都から神戸へ向かいました。じつは、通称ひょうたん寺は神戸にもあり、こちら「融通尊寺」のほうは、ウェブサイトで「令和3年の節分会は2月2日です」という案内を事前に出されていたのです。
神戸のひょうたん寺「融通尊寺」については、以前この日記でも書かせていただいたことがあるのですが(229日目)、「福勝寺」から融通尊を勧請分身されて、昭和の初めに開山したとのこと。同じく節分の日に「ひょうたん守り」を授けてくださるために、通称ひょうたん寺と呼ばれるようになったそうです。
以前私がここを訪れたのはなんの行事もない日で、しかも夕方で小雨が降っていました。当然、お寺の門は閉ざされ、外から手を合わせることしかできませんでした。しかし、「節分会」は、年に一度だけ一般にも参拝を許し、「ひょうたん守り」を授けてくださるという日なのです。
「融通尊寺」はJR三ノ宮駅の北東に位置する二宮町にあり、お寺までの道は商店街になっています。その道沿いに「節分会」のノボリがたくさん立っていました。今度は間違いなくお参りできそうです。
お寺の前には長い列ができていました。(といっても、今年は人がかなり少ないと参拝の方が言ってらっしゃいましたが)、私はそれには並ばず、まずは写真撮影をすることにしました。というのも、あちこちひょうたんだらけ!すごい!素晴らしい!
入り口のお地蔵様の横にあり、最も目をひく黄色いひょうたん。緑色や紫色のノボリに染め抜かれた「御守」ひょうたん。お堂から下がる垂れ幕ひょうたん。雲に乗った梵字ひょうたん。水引のついた宝ひょうたん、柱の飾りにもひょうたん型。屋根瓦にも六ひょうたん。灰皿に白いペンキで書かれた「ヒョータン寺」という文字までみつかりました。
ああ、やはり来てよかった。こんなにもいろいろなデザインのひょうたんを一度に見ることができるなんて。
気分が高揚したまま、私は列の最後尾に並びました。いよいよお堂の中へ入らせていただける……。明日をお楽しみに!
(450日目∞ 2月9日)