来年、栽培するつもりというつもり?

by 奥田亮

第1回の中身出し

新たに届いたイプ4個

白い種と茶色い種(他の品種のヒョウタンと形が違います)

 

さて、その後のイプの様子です。

水漬けをして約2週間。水は白濁し、異臭を放ちはじめています。そろそろ1回目の中身出しです。本当はビニール手袋が必須ですが、まあいいかと素手で水の中に手を突っ込みました。まだ中にしっかり実が入っているので重たく、表面の皮がむけてぬるんと滑るので、うまくつかめません。なんとかつかんで取り出し、まずは水を流しながら表面をタワシでこすり、表皮を取り除きます。それから口に竹の棒を突っ込み、ガシガシ突いたり、グルグル掻き回したりして中身の液状化を促進させ、口を下にしてドロドロになった中身をドボドボと振り出します。中の種が口に引っかかってなかなか出てこないので、また竹の棒を突っ込んで種を引っ込ませて、ドボドボ。これを何度か繰り返すのですが、結構重いうえに最近ちょっと腰を痛めたので長くは続かず、なかなかはかどりません。

水に漬けている4つのイプは、生育状況によってか、あるいは容器の中の水の温度差によるのか、それぞれの腐敗や皮むけのスピードが違います。表皮は、完全につるんとむけるものもあれば、まだ全然むけないものもありますし、中身もドロドロタプタプになっているものとまだまだ硬いものがあり、均一ではありません。とりあえず今回できるところまでやってまた水に漬けました。1週間後にまたやろうと思います。

育ての親のユカリさんのところでは、すでに1つ中身出しを終え、乾燥に入ったとのこと。ただ、けっこう匂うとのことだったので、きれいな水にもう1週間漬けてみてはとご提案しました。匂いのきついヒョウタンは、3年経ってもまだ匂いますからね。

そうこうしていると、またユカリさんから連絡がありました。さらに収穫したので、できればもう少し水漬けをお願いできないか、ということでした。オーケー、毒を喰らわばなんとやら、「よろこんで!」とお返事しましたら、さっそく先ほどお持ちくださいました。前回と同様4つ。大きさも同程度です。それでもまだ10個ぐらいは生っているとのこと。大漁ではないですか!

ところで今回中身出しをしたイプ、最初に中身を振り出した実から出た種が白かったのです。あれ?イプのタネって白かったっけ?と思いましたが、次に振り出した実からはなじみのある茶色い種が出てきました。これまでの経験上、白い種は発育が充分でなかった実から出た種で、発芽しないことが多かったような気がします。ただ、そういう種は薄っぺらくて、いかにも中身がなさそうな見映えなのですが、このイプの白い種は結構しっかりしていて大丈夫な感じもします。来春試してみようと思います。ということはまた来年、栽培するつもりというつもりなのかな?? いや〜、でれろん。

(376日目∞ 10月19日 )