夕方とは何時のことをいうのだろうか?

by 丸黄うりほ

▲10日間で様変わり。新しい蔓は伸びたけど、うどんこ病が蔓延。

▲蔓ボケ気味。雌花が一つだけ咲きました。

▲「ティト実9号」は21センチに成長。

 

ひょうたんは成長の早い植物で、1週間もたてばすっかり変化します。きょうは、我が家のひょうたん「ティトゥス」の様子について10日ぶりに書きますね。

7月中旬、授粉に成功した「ティト実9号」が大きくなりだしてからは、蔓の成長がぴたっと止まり、全体的に葉の色が薄くなってきたように感じられました。この休息のような状態は、実がなったあとのひょうたんにありがちな様子なのです。

ここで窒素肥料を与えると、再び蔓が伸び出してくる。というわけで、久しぶりに油粕を施しました。

それから3日ほどたつと、新しい脇芽がどんどん出てきました。いい感じ……と思っていたら、6日目の朝にびっくり。一夜にして脇芽が全部蔓になっていたんです。あちこちからにょきにょき出て、気味が悪いほど。

まあ元気なのでいいかなと思っていたら。新しい蔓が出てくると、古い葉が急速に老い始め、黄色くなってきました。

ここからは毎日、大量の古葉取り。追い討ちをかけるようにうどんこ病と、ハダニ被害が同時に勃発。雨に濡れるベランダの外側はうどんこ病、濡れない内側はハダニです。うどんこ病は雨によって広がる病気で、ハダニは葉が乾燥すると出てくる虫なんです。

今年のように梅雨が長いと、うどんこ病はある程度仕方がないのかもしれないな……と思ってゆるく構えていたら、今や全身症状になってしまいました。蔓は蔓ボケ気味で、花芽は一応ついているけれど小さい。雌花が一つだけぽこっと咲いたけど、雄花はゼロ。やはり油粕などの窒素肥料は植物を弱らせる可能性をはらんでいて、追肥は難しいですね。

そして、難しさをますます実感しているのが水やりです。今のところ、晴天の日は朝夕に水をやっています。雨や曇りの日は朝だけ。ベランダ栽培なので土に直接雨はかからないのですが、天気によって乾き方が全然違うんですよね。

雨や曇りが続くとひょうたんは徒長してこれもまた良くないんですが、私がドキドキするのはむしろ晴れの日です。気温の高い晴天の午後は、葉が本当に暑そうに、くたっとしていてかわいそうで見ていられない。この症状は病気かもしれないと思って常に心配しているのですが、近所の人が植木鉢で栽培しているキュウリやゴーヤの葉を観察してみると、やはり晴天の日中は暑そうにくたっとしている。だから、「ティトゥス」も病気ではないのかもしれませんが。

とにかく、私は日々の夕方の水やりに葛藤しています。一般的には、日中の暑い時に水やりをすると根腐れを起こすと言われています。けれど、ぐったり暑そうな葉を見ると一刻も早く水をやりたくなる。ひょうたんの栽培本を見ると、「夏は夕方早めに潅水しましょう」と書いてあるけど、別のサイトを見ると「夏は暑さが和らぐまで水をやってはいけない」と真逆のことが書かれています。

それで、ふと思ったのです。

夕方って一体何時のことなの?

私はなんとなく午後5時頃かなと思っていたのですが、調べてみると気象庁のサイトに「夕方」という項目があり、「15時頃から18時頃まで」と書かれていました。備考として、「日の暮れ頃を指す用語であるが、予報用語としては上記の意味で用いる」とあります。

15時というと午後3時。我が家の西向きベランダは一日中で最も暑く、灼熱地獄のようになる時間帯です。

うーん。結局、何時に水やりをするのがいいのかわからない……。

(323日目∞ 7月31日)

 

※次回324日目は奥田亮「でれろん暮らし」、83日(月)にアップ。

325日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、84日(火)にアップします。