ティトゥス」は百成ひょうたんでした!

by 丸黄うりほ

▲実が白っぽくなってきました。

▲ベランダ外側に4個、ほかの実は撮りにくい位置にあります。

▲葉に隠れてますが22センチほどの実が2個。

▲ベランダ地面にお尻がついているのも。

▲この実は途中でしぼんでしまいました。

 

我が家のひょうたん「ティトゥス」の品種がようやく判明しました。2週間前の週末に一斉に花が咲き、授粉に成功した実が徐々に大きくなって、現在いちばん大きいもので高さ22センチに到達。この実のサイズから考えると、品種は百成ひょうたんで確定だと思います。

私は10年以上ひょうたん栽培をしてきましたが、いつも自分のひょうたんの品種を先に知って育ててきました。なので、今回のように実がなるまで品種が不明というのは初めて。なかなか面白い体験でした。

「ティトゥス」の実は9個できそうだったんですが、1個は途中でしぼんでしまい、いまぶらさがっているのは8個です。千成ひょうたんだとすると、いささか少なめだなぁと思っていたんですが、百成ひょうたんであれば8個はなかなかいい感じの個数です。

以前、千成を育てて50個ほど実ったときに「豊作だー!」と喜んでいたら、ある人に「でも、たったの5パーセントだよね……」と言われたことがあります。確かに、千成というからには 1000個ならさないと! ……というのは無理で、もともとネーミングが盛ってる。千成の場合は100個できたらかなりいい。百成の場合は10個できたらなかなか。約10倍に盛ってます。名前詐欺ですね。

十成ひょうたんという品種もあるんですが、これも頑張れば10個くらいできます。こっちは無理や嘘のない、信頼できるネーミングですね。

ところで、私は、雌花が実になれるかどうかの見極めが、最近はわりと早い段階からできるようになってきました。

授粉に成功したら、雌花の子房全体がぴかっと輝いてくるんです。透明感も出てきてツヤツヤのお肌になってきます。ホルモンの関係なんでしょうか?輝いてこない子房は、そのまま大きくならず、やがて茶色くなってしぼんでしまいます。

透明感が出て輝きだした子房は、日毎にふくらんでどんどん大きくなっていきます。ふくらんでいる途中は緑色をしているんですが、大きさが定まってくると、だんだん白っぽくなってきます。

なかには他の実よりも成長が遅いもの、途中で成長が止まってしまうものもあって、5枚目の写真のようにしぼんでしまうこともあります。これは栄養不足。同じ蔓についた別の実との栄養争奪戦に敗れてしまったのです。

今の「ティトゥス 」は妊娠中、または出産直後の女性のように一休みしているように見えます。蔓の伸びは遅くなり、花は雄花のみがパラパラと咲く程度。8個の実がしっかりと充実したら、おそらくまた蔓が伸び、花も咲き出すでしょう。よく頑張ったね、「ティトゥス」!!

(310日目∞ 7月10日)

※次回311日目は奥田亮「でれろん暮らし」、7月13日(月)にアップ。

312日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、7月14日(火)にアップします。