豊国神社の「東山瓢箪プロジェクト」
by 丸黄うりほ
京都東山にある豊国神社は、豊臣秀吉を主祭神とする神社です。そして、秀吉といえばひょうたんを愛し、馬印としていたことでも知られています。
去年11月、豊国神社を訪れた時に、「夏は境内でひょうたん栽培をしている」という情報をキャッチしました。その時はもう栽培が終わっていたのです。(前回の豊国神社訪問については154日目と155日目の「ひょうたん日記」をぜひお読みくださいね!)
そこで今年は注意して情報をチェックしていました。すると、「東山瓢箪プロジェクト」なるサイトが検索でヒット!「5月22日、豊国神社、方広寺での作業をはじめました」とあります。ということで、先週さっそくその様子を見学してきました。
今回私が訪れた日はあいにく雨でした。しかし、唐門の横に竹で組まれたひょうたん棚を無事に発見!雨に濡れたひょうたんの葉色が、境内に自然にとけこんで、とてもいい感じです。
近寄ってみると「東山瓢箪プロジェクト」によるポップも貼られていました。読んでみると……。
瓢箪の栽培をしています。
豊臣秀吉は瓢箪をシンボルとしていました。豊臣秀吉ゆかりの東山地区で、瓢箪を緑のカーテンや軒先で育て、風情ある街にしましょうと市民運動で育てています。
素晴らしい! この神社だけの取り組みではなくて、東山地区の町ぐるみでのひょうたん栽培プロジェクトなんですね!とくに「風情ある街」というところにグッときます。そうです、ひょうたんの蔓や花、そして実がそこにあるだけで格段に風情がでます。目に涼しさを運んでくる夏の風物詩。
植えられているひょうたんの種類については書かれていませんでしたが、葉の大きさから推測すると、おそらく秀吉の馬印である千成ひょうたんか、百成(中ひょうたん)でしょう。
ポップに「お隣の方広寺でも栽培しています。」とあったので、方広寺のほうにも行ってみました。こちらでは、豊国神社にあったものよりも大きな竹製の棚が組まれ、10本以上のひょうたん苗が植えられていました。すべての苗の大きさや向きが揃っていて、葉の緑もみずみずしくてきれいです。
雄花がいくつか咲き始めていましたから、もう少しすると雌花も咲いて、実になりはじめることでしょう。また実のシーズンになったら訪れてみたいと思います。
(297日目∞ 6月23日)