大瓢タワーがやってきた!

by 丸黄うりほ

▲新入り苗、大瓢タワー。

▲うーん。微妙な感じの明日香美人たち。

▲安田ひょうたん店の温室では、1本の苗がこんなに育っていました。

 

 259日目(4月24日)の日記で、ふじっこさんが庭に定植したひょうたん、明日香美人の苗が弱っていることをお知らせしました。ふじっこさんはこの苗に和田慎二『超少女明日香』から「明日香」という呼び名をつけることに決め、それに準じて他の5苗にも漫画の登場人物の名前をつけてやったそうです。その名前についてはまたおいおい紹介していくとして……。

なんと「明日香」は先週末、すっかりしおれてしまったらしいです。文字通り、美人薄命になってしまいました……(泣)。

ですが、そのままじっとしていないのがふじっこさんです。再び養老の「安田ひょうたん店」に行って、今度は「大瓢タワー」という品種の苗を購入してきたそうです。さらに、別の明日香美人の苗も二つ。こちらはすでに弱っているからという理由で無料でもらってきたのだそうです。

「大瓢タワー」という品種名、私は今回初めて知りました。どんなひょうたんなのかネットで検索してみたら、くびれのある長ひょうたんで、一般的な長ひょうたんよりは短め。明日香美人と形はよく似ていますが、それより少し大きめのようです。まだまだ知らない品種があるのだなと思いました。

ふじっこさんは、大瓢タワーの苗を、もともと明日香美人を植えていた場所にさっそく定植。そして、亡くなってしまった明日香美人のぶんも元気に育ってほしいという願いを込めて、「超明日香」という呼び名をつけたらしい。

一緒にひきとってきた明日香美人2苗は、「明日叶姉妹」と名付けてサナトリウム……ではなくてプランターに定植してやったとのこと。もしも元気が回復すれば別のところに植え直すつもりだそうですが、うーん。2枚目の写真で見るかぎりでは、どちらの苗も微妙な感じですね。うまくいけば儲けものといったところでしょうか。

そして、3枚目の写真は現在の「安田ひょうたん店」の畑のようすです。1本の苗が成長して、もうすでに本葉が10枚以上になっています。今はまだビニール温室栽培で、支柱は立てずに蔓を地面に這わせてあります。そろそろ温室を撤去して、支柱を立て、蔓をそこに誘導していく段階に入っていく時期なのだとか。

(262日目∞ 4月30日)

 

丸黄うりほ  ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンションのベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。

ふじっこさん  「ヒョウタン総合研究所」所員。ひょうたん栽培2年生。今年は自宅の庭と畑で6品種6苗のひょうたん栽培に挑む。そのようすを丸黄への報告と写真提供でリモートひょうたん活動中。