ふじっこさん、苗を定植する(その1)

by 丸黄うりほ

▲庭に2苗を定植。左が十成、右が百成。

▲米袋をかぶせて苗を保温する作戦。

▲豆ひょうたんは、大きめの植木鉢で栽培。

▲米袋はお母様のアイデアらしい。

 

4月2週目の週末は悪天候で、ひょうたん苗の定植を見送ったふじっこさん。3週目の週末も風が強かったので、また見送ったのかな……と思ってたんですが、ついに決行したという連絡が! きょうと明日のこの日記では、その様子を報告していきますね。

ふじっこさんが養老の「安田ひょうたん店」で購入した苗は全部で6苗。3苗は畑で、3苗は庭と植木鉢で栽培することにしたそうです。

まずは、庭のようすから。

1枚目の写真を見てください。左が十成。右が百成です。違う品種なんですが、苗の状態ではほとんど一緒に見えますね。どちらも標準的なひょうたん型をした実がなり、百成は20センチくらい、十成は25センチくらいの大きさになります。二つの苗の中央にまかれた白い粒は化成肥料らしい。殺虫剤「オルトラン」と、植物活性剤「フローラ HB-101」も植え付けのときにまいておいたそうです。

つぎに2枚目の写真を見てください。支柱を4本立てて、そこに米袋を張り巡らして、この2苗を保護するカバーを作ったそうです。確かにまだ少し気温が低いので、保温してやるのは有効かもしれません。

私も何年か前の栽培時に、幼苗がとても寒そうだったので1週間ほどカバーをかけてやったことがあります。そのときはホームセンターで購入した透明ビニールの「保温キャップ」というものを使いました。写真のような米袋だと保温と風除けはばっちりでしょうが、日当たりに影響は出ないのかな?

よく見ると苗が成長した時に巻きついていくための支柱もまだ立っていないし、ネットも棚もまだのようですから、これから状況に応じて準備していくというところでしょうか。

3枚目の写真は、今回の苗の中で唯一、植木鉢で栽培することにしたという豆ひょうたんです。豆ひょうたんは小さい実がたくさんなる品種で、プランターや植木鉢でコンパクトに作るのに向いています。これなら朝顔のように玄関先に置いたりもできそうですね。

豆ひょうたんは鉢底に牛フンを入れ、上には腐葉土を混ぜた土を重ねたそうです。そして、やはりこちらも米袋の保護カバーがかかっています。肥料選びも保護カバーも、農業通のお母さまの提案・指導によるものらしい。

ふじっこさん、ひょうたん栽培を始めてまだ2年生のはずなのに、この用意周到さはすごい!と驚いていたのですが、お母さまが見守ってくださってたのですね。心強いです。家族ぐるみでのひょうたん栽培、素晴らしい!

(258日目∞ 4月23日)

 

丸黄うりほ  ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンションのベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。

ふじっこさん  「ヒョウタン総合研究所」所員。ひょうたん栽培2年生。今年は自宅の庭と畑で6品種6苗のひょうたん栽培に挑む。そのようすを丸黄への報告と写真提供でリモートひょうたん活動中。