定植はしばらくお預け

by 丸黄うりほ

▲百成の苗、4月4日。1週間後は下 ▼葉が増えてる!

 

▲明日香美人の苗、ほっそりめ。▼倒れないように割り箸の支柱で支えてやることに。

 

先週末は寒かった。私の住んでいる大阪市でも冷たい雨が降りました。最高気温が10度くらいで、まるで冬に戻ったかのようでした。地域によっては暴風雨だったところもあるようですね。

ふじっこさんの庭と畑のある三重県いなべ市も悪天候で、この日に予定していたひょうたんの苗の定植は見送ったそうです。ひょうたんはアフリカ原産で暖かいところが好きな植物ですから、とにかく寒さには弱い。この判断は正解だったと思います。

そして、どうやら今週末もあまり天気が良くないようす。不安になったふじっこさんは、苗を買い求めた養老の「安田ひょうたん店」に相談してみたそうです。すると、安田さん曰く「水さえやっていれば、5月まで苗のままで置いといても大丈夫」とのこと。よかった。

とはいえ、苗ポットを置く場所を決めるのも結構難しいのです。私の場合は、日中は外に出してなるべく日光に当てるようにしていました。気温が低くても、風が強くても日当たり優先で。発芽のときは温度管理がいちばん大切だけど、苗は日に当てないとひょろひょろになってしまうと感じたのです。そして、夜は家の中にしまうようにしていたので、苗ポットを夕方と朝に移動させるのがわりと面倒でした。

しかし、安田さんのアドバイスによると、苗はあまり長い時間日に当てないほうがよい。風にもあまり当てないほうがよい、とのこと。そ、そうだったのか……。過去にうちのベランダで、苗が強い日差しや風に当たって、たまにしんどそうにしていることはあったんですが、この時期に鍛えないと弱い苗になってしまうと思い込んでいました。ごめんよ、今までの苗たち……。

そんなわけで、ふじっこさんは現在、わりと日当たりが良く、あまり風の当たらない玄関先にひょうたん苗たちを置いているそうです。

6苗のうち、ふじっこさんの家にきて1週間で変化があったのは百成と大ひょうたんの苗です。どちらも新しい葉が増え、とても元気そう。明日香美人の苗は、最初から葉の色が薄めでひょろっとしていましたが、倒れないように割り箸で支柱をこしらえてやったとのこと。それ以外の3苗は、大きな変化はないようですね。

(251日目∞ 4月14日)

 

丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンションのベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」ではほかにインタビュー記事を担当。

ふじっこさん  「ヒョウタン総合研究所」所員。ひょうたん栽培2年生。今年は自宅の庭と畑で6品種6苗のひょうたん栽培に挑む。そのようすを丸黄への報告と写真提供でリモートひょうたん活動中。