師匠のひょうたんが楽器になりました! (その1)
by 丸黄うりほ
大きな段ボール箱いっぱいのひょうたんが、ひょうたん師匠の奥田亮さんから我が家に届いたことはこの日記の201日目(1月30日)に書きました。
その後、ひょうたん音楽ユニット「ヒョウタン総合研究所」のメンバー4人で集まって練習したときに、箱を囲んでミニ品評会をしました。そして、それぞれ気に入ったひょうたんを2個ずつ持って帰ってもらいました。
私も目をつけたひょうたんがあって、これはアレにしたらいいんじゃないか?というところまでは考えているのですが、尻が重いため、まだ実際には手をつけていません。ところが、いまノリにノッている新入所員のふじっこさんはさすがに仕事が早い。さっそく新作楽器を作り上げたということなので、ここで紹介しますね。
まず、ひょうたんディジュリドゥ「養老1号」です。
この素材は、おそらく長ひょうたんであろうと思います。しかし、長ひょうたんにしてはやや短めなので、もしかしたら何か別の品種と交雑したものかもしれません。奥田さんからいただいた時点でお尻は切ってあり、切り口からタテ方向にひび割れが数カ所入っていました。
ふじっこさんは、ひび割れをボンドで補修し、全体を強化するためにニスを全面に塗りました。その上から「養老」という文字を絵の具で書こうとしたけど書けなかったので、活字データをシール出力紙に印刷して貼り付けたそうです。私は「ものすごい達筆やな……」と感心していたのですが、そういうことだったようです。
彼女はディジュリドゥの演奏方法の基礎を身につけている人なので、そのまま吹いてもディジュリドゥっぽい音がすでに鳴りましたが、さらに音を鳴らしやすくするために口部に蜜蝋を塗りつけて形成しました。
また、別の方法として口部に樹脂パイプを差し込んでリードにしてみたりもしました。これによって音はかなり大きく響くようになったのですが、「それだと樹脂パイプの音であって、ひょうたんの音ではない」と感じて樹脂パイプを使う案は却下したそうです。
「養老1号」は、先週末のライブ時にはすでに完成していて、非常に立派なオナラのような、みごとな破裂音を奏でていました。これからも活躍が期待できそうな新楽器です!