ひょうたんの聖地・養老(2)養老駅のひょうたんフォント
by 丸黄うりほ
養老鉄道養老駅は大正時代に建てられた駅だそうで、日本風の瓦屋根に洋風のデザインが組み合わさった当時のモダン建築。その風情を残したまま保存されて、今も使われているのが素敵です。
昨日の日記でも書いたように、1番線ホームの天井にはたくさんのひょうたんがぶら下がっていて、それだけでもアガるのですが、思わず「うわぁ」と声を出してしまいそうになるのが、ひょうたん文字。
そうです。額縁にはいった金色の「養老駅」の文字は、なんとひょうたんを並べて書かれているのです! 「養」とか「駅」といった画数の多い漢字を、よくもひょうたんで書いてみようと思いましたよね。近寄ってみると、こんなちょうどいい曲がり方のひょうたんがよくあったよね、と思います。
微妙にくねくねとしたエモーショナルな書体で、もしもひょうたんフォントが市販されていたら私は欲しいです。「hyotan Light 」とか「hyotan Medium」とかいろんな太さがあったりするとなおいいですね♡
しかもこの額縁、1番線ホームと駅舎正面の2箇所にありました。1番線ホームのほうには「伊藤房次郎氏寄贈」と書かれていましたが、この人が作者なのでしょうか。
養老駅には、ひょうたん文字のほかに券売機横のケースにも見事な大ひょうたんが展示され、改札横にもひょうたんが飾られていました。ひょうたん好きにとってはどこを向けばいいのかわからなくなるほど、駅じゅうひょうたんだらけ。はしゃぎながら写真を撮っていたら、駅員さんが改札を閉めようと私たち二人を待ってらっしゃるのが見えました。電車1台ずつの乗り降りがすんだら、その都度閉めるタイプの駅だったようです。どうもすみません……。
そして、5年前にこの駅を訪れたときとの一番の違いは、構内に動画配信スタジオ「 YORO STATION STUDIO 」ができていたことです。以前はこの場所に確か売店があったはず。
この日、スタジオは閉まっていました。ガラス越しに中を覗き込むと、ここにもたくさんのひょうたんがありました。ペイントされた千成ひょうたんたちは、岐阜駅前のひょうたんイルミ(209日目、210日目、211日目)と同じ形でした。