ひょりんバウ問題とふじっこさんの新楽器

by 丸黄うりほ

▲「ひょりんバウ」。ピアノ線の張り方に改善の必要あり

▲ふじっこさんの新楽器「ヒョウタミン」

▲「ジゴク」と命名。そのまま打楽器に

 

自作ひょうたん楽器を奏でる4人組「ヒョウタン総合研究所」の新入所員・ふじっこさんと私は、来たる3月20日の初舞台「キュート地獄」@神戸ビッグアップルのため、引き続き楽器作りにいそしんでいます。

この日記の198日目(1月27日)にその制作の様子を書いた新作楽器「ひょりんバウ」ですが、その後問題が発生しました。この楽器のもととなったビリンバウは、弓に張ったピアノ線の先に紐をつけて、その紐を調整することで調弦をするようになっています。そこを省略して、いきなりピアノ線をネジに引っ掛けてしまったのが失敗でした。これだと弦が緩んできてもピアノ線がかたくて張り直すことができないのです。弦が緩んでくると、ブンブンという独特の音が鳴らず……。

ただ、このままの状態でも、棒にひょうたんをくっつけた麻紐を手でぐっと引きしぼると弦がピンと張られて音が出ます。この麻紐の引っ張り具合で音程を出すこともできます。ビリンバウ本来の演奏方法とは違いますが、これはこれで面白いかもしれません。なので、これはこれとして生かしておいて、もう1本「ひょりんバウ」の改良(反省)版を作るほうがいいのかもしれないです。

ふじっこさんのほうは、ひょうたんにテルミンを仕込んだ「ヒョウタミン」を新たに制作。私が以前作った「ヒョウタミン」は、『大人の科学』の付録のミニテルミンを改造して、ひょうたんの中に仕込んだのですが、ふじっこさんは通販で“Junior Theremin”なるものを買い求めて半田付け。そして、「基盤がかっこいいから」と、それをひょうたんの側面に出し、あえて基盤を「見せる」という手法をとりました。うん、これは確かにかっこいい!

そして、12月に大分の「ひょうたん様」の屋台で私が買い求めた大ひょうたんは、ハワイのイプのように手で叩くと大変いい音がすることが判明しました。なので、これは加工せずこのまま打楽器として出演することになりそう。別府の「地獄」とデビューライブのタイトル「キュート地獄」から、ふじっこさんはこのひょうたんを「ジゴク」と命名。

ぞくぞく揃ってきた新楽器。次は曲作りです!

 ※次回209日目は2月12日(火)にアップします。