ひょうたんぎっしりの大箱が届きました!(2)

by 丸黄うりほ

▲長瓢またはアメリカ瓢のタネ(上)と、ハワイの一般的なイプのタネ(下)

 

昨日の日記(201日目)の続きです。

大きな段ボール箱いっぱいのひょうたんが届いて、私の心はほくほく。さっそく、送ってくださったひょうたん師匠・奥田さんにお礼のメールを出しました。すると、「タネも仕込んでおきました。発芽するといいのですが」という返信が。

タネ?箱の中にひょうたんのタネが?

ごそごそ探してみると、薬ビンがふたつ出てきました。メモ書きが添えられています。

写真(上)のビンについては「長瓢、あるいはアメリカ瓢のタネ。どちらかわかりません。一昨年収穫した実からとったもの」。

そして、写真(下)のビンについては「ハワイのイプのタネ。10年以上前、確かSさんからもらったタネで、3つほど収穫した実からとったタネです。発芽するかどうかわかりませんが試してみてください」。

奥田さんの庭では、ばらばらとタネをまいておいて、元気のいいやつが勝手に育つという、大変自由なひょうたん栽培が行われているようです。理想のプロポーションのひょうたんを作りたいとか、できるだけ大きなひょうたんを作りたいというような野望はなく、我が家のベランダ・プランター栽培のように1鉢をなんとかしなければというような焦燥感もない。

ゆったりと育つひょうたんたち。いいなあ。本当にいいなあと思います。

長瓢なのかアメリカ瓢なのかわからない、というアバウトさがまた素晴らしい。2種類を一緒に育て、交雑してできたタネなのかもしれません。そうだとしたら両方の特徴を持った「新種」が出てくるかもしれませんね。

イプのほうは、ずいぶん久しぶりのお名前「Sさん」。本人にしばらく会っていないのでここでは匿名にさせていただきましたが、懐かしい。もともと奥田さんたちと一緒に「ひょうたんオーケストラプロジェクト21 ( HOP21)」に参加していたメンバーの1人です。そういえばイプのタネを入手したとおっしゃってたなぁという記憶がよみがえってきました。

イプのタネ。私は、今回初めて実物を見ました。ひょうたんのタネは縦筋のあるタイプがデフォルトですが、これは筋がなくてつるつるしています。以前、我が家で育てたことのある「マクラ」という品種のタネにとても似ています。

どちらのひょうたんも、ぜひ育ててみたい。しかし、我が家にはプランターひとつ置くのがやっとの狭いベランダがあるだけです。どなたか、畑か庭を貸していただけないでしょうか。本気でお願いします!

(編注:上記のヒョウタンはいずれも登録品種ではありません)

※次回203日目は23日(月)にアップします。