ひょうたん4個、しっかり乾きました。

by 丸黄うりほ

▲左から、ウェス実4号、3号、2号、1号。

 

ひょうたん干しを始めてから2週間たちました。今回どんな干し方をしたのかは、この日記の148日目(11月8日)で書きました。概ねうまくいったと思いますが、それでもしゃきっと乾くまでの日数はまあまあかかりましたね。

完全に乾くと、ひょうたんの皮の厚さがはっきりします。爪ではじいたときの音で、だいたいわかる感じです。今年のひょうたんは標準的な厚みかな。皮が厚くてしっかりしたひょうたんは、弦楽器や打楽器に向いています。皮の薄めのものは笛にするとよく響きます。

ひょうたんは、ここまで加工できればこのままの状態で10年でも20年でももちます。どんな楽器にするか。それとも楽器以外のものにするか。形、大きさ、厚み、ひょうたん一つひとつのもっている個性や雰囲気をよく観察してやって、その後の瓢生を決めてやればいいと思います。

ひょうたんには理想のプロポーションがあって、上部のふくらみ5、くびれ部分3、下部のふくらみ7の比率が最上のものだとする一説もあるのですが、私はあまり重視していません。また、真っ白に仕上がり、歪みのないひょうたんは商品価値が高いようですが、それもあまり面白くないと感じています。

私は逆に、ひょうたんに自然についた傷や歪みや凹み、肌の模様やカビのあとなどを見るのが楽しいです。それこそが、「どんな楽器にしてやるか?」のアイデアのもとになるときもあります。

ウェス実たちの特徴を一つずつ見ていきましょう。

ウェス実1号は、高さが30センチあり、くびれも少なめなので、ウクレレなどの弦楽器が作れそうです。背中の一部がラティスに、底の一部がプランターに当たったまま育ったため、平べったくなっているところがあります。口部にできた傷も縫い跡のようで面白い。

ウェス実2号は形が美しく、特にウェストがとても細くて優美です。ウェス実2号の小型ともいうべきウェス実3号も同じような感じ。このプロポーションの美しさとウェストの細さを生かせる楽器ってなんでしょう? 結構難しいです。シェケレとか、マラカスとかがいいかも?どちらも水浸けしたときにカビ模様が少しついてしまったのですが、真っ白よりも味わいが出てよくなりました。

ウェス実4号は、2号、3号と形はよく似ていますが、底を下にして置いてみると最も安定がいいです。何かの虫に食われた1センチほどの楕円形の穴があいていて、おへそのよう。この穴を生かして、何か面白い楽器を作れないかなぁ。