末成りひょうたんはなぜかまだら模様?
by 丸黄うりほ
後成りの実3個の収穫が済んだ、我が家のひょうたんウェスパシアヌス。残された実は、ウェス実8号たったひとつとなりました。
10月に入ってから、予想もしていなかった第3の花ピークを迎えたウェスパシアヌス。そのときに成ったウェス実8号も、着果から1ヶ月ほどたちました。現在高さ15センチ。実の形も大きさもこれでだいたい定まったとみていいと思います。しかし、ひょうたんの実は完熟するのに2ヶ月以上かかるので、このまま12月中旬までは蔓にぶら下げておかねばなりません。
この末成りの実・ウェス実8号の、緑色がかなり濃く感じられるのは、まだ未成熟であることと、おそらく周囲の葉の色とのコントラストだと思います。というのは、実が成っている時期の葉というのは通常もっと若々しくて緑色が濃いのに、遅く成った実だけあって周囲の葉のほうが黄色くなってしまっているからです。それに、うどんこ病で葉が全体的にかなり白っぽくなっていますし、タンソ病なのか、老化なのかわかりませんが、茶色くなってしまった部分も出てきています。
ということで、ウェス実8号の緑色が濃く感じられるのはそのように考えられるとしても、不思議なのはまだら模様です。
実に近づいてよく見ると、緑色の肌に不規則にばらまいたような白っぽい模様が観察できます。このような模様は、収穫済みの他の実には見られなかった特徴です。
なにかの病気? うどんこ病が実まで冒しているとか? しかし、そんなふうでもありません。純粋に模様のように見えます。
ふと思い出したのが、この日記の96日目と97日目で紹介した「咲くやこの花館」で見かけた長ひょうたんの模様です。また、ロングハンドルディッパー(アメリカひょうたん)と呼ばれる品種の模様。その2種類はもっと緑色が濃く、模様部分がくっきり白くてコントラストが強いのですが、模様の入り方そのものはよく似ています。
とはいえ、ウェスパシアヌスがここへ来て他のひょうたんと交雑したとは考えられません。いったいなぜ……?
ひょうたんはやはりミステリアスです。
※次回154日目は11月18日(月)にアップします。