咲くやこの花館ひょうたんウォッチング(1)

by 丸黄うりほ

▲まだら模様の大長ひょうたんが気になります!

 

大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地にある「咲くやこの花館」。あまり大きな声で宣伝していないのですが、何気なく「日本最大級の温室」があったりして、世界の珍しい植物好きにとってはチェックすべきスポットです。私はここのツイッターアカウントをフォローしているのですが、今月に入って「ひょうたんが大きくなっている」というツイートがありました。これは行かねば!

というわけで、きのうやっと行ってきました。チケットを買って中に入ると案内カウンターがあって、さっそくそこに大ひょうたんの実が置いてありました。目玉のようなシールがふたつ貼ってありましたが、まだ青い。おそらく台風かなにかで落ちたものでしょう。

目当てのひょうたん棚は、温室からいったん外に出た「役立つ植物広場」にあると係の人に教えてもらいました。「ひょうたんがおおきくなっているよ!」と書いたポスターに従って行くと、ありました!

ひょうたん棚はスチール製で、2メートルくらいの高さに組まれ、そこにネットが張り巡らされて、大小さまざまな実がぶらぶらと下がっていました。株の根元には保護マットが敷いてあります。大ひょうたんや千成などひょうたん型をしたひょうたんももちろんありましたが、ここで数が多く、目立つのは長ひょうたんです。

そのいくつかは棚の高さよりも長くなって、地面に達し、ぐにゃりと曲がったまま伸びていました。ガチなひょうたん愛好家は、長ひょうたんが予定よりも長く育ちすぎた場合、土に穴を掘ってでもまっすぐに育てるといいますが、このように曲がった風情もなかなかおもしろいと思います。

目を引いたのは、ここの長ひょうたんはまだら模様のものが多いこと。品種名は「大長ひょうたん」となっていました。園芸本やネットでよく見かける長ひょうたんは、たいてい薄い緑色をしています。濃い緑色ベースに白い斑が入るタイプのひょうたんは、アメリカひょうたんとか、ロングハンドルディッパーなどと呼ばれる品種が代表的です。この長ひょうたんは最近になって外国からやってきた品種なのかもしれません。