冷水ひとみさんに頂いた、ひょうたん絵の豆皿
by 丸黄うりほ

①古九谷の意匠による、素敵なひょうたん絵の豆皿

②九谷焼の絵付けメーカー「青郊」の印が読み取れます

③「SYZYGYS(シジジーズ)」13年ぶりの新作『Chi Kyuu(地球)』発売!
以前から欲しかった、ひょうたん絵の豆皿を頂きました。
三重の線に囲まれたひょうたん型。その縁取りには緑色と黄色が配されて、ひょうたんの中には松が描かれています。ひょうたん型の周囲は小さな丸でびっしりと埋められ、さらに鮮やかな黄色の絵の具で塗り埋められています。なんと粋な意匠なのでしょう!(写真①)
この豆皿、「デイリーちくわ」の児嶋佐織さんがちくわの盛り付けに使っていらしたのを見かけたことがあり、いいなー、どこに売っているんだろう?と思っていたのでした。
お皿を裏返すと、「九谷 青郊」という印があり、九谷焼であるということがわかります(写真②)。検索してみるとオンラインショップが見つかり、正式な商品名もわかりました。「名品豆皿 古九谷青手瓢箪割松図」というそうです。
素敵なひょうたん絵は、古九谷の意匠だったのですね。青手という独特の絵付け様式が使われているのだそう。
このお皿を見つけ、わざわざ送ってきてくださったのは、作曲家で微分音研究家の冷水ひとみさんです。ありがとうございます!
冷水さんは、ハリー・パーチが提案した43音階をもとに調律したオルガンを制作。その自作オルガンのほか、「Tonal Plexus」という微分音キーボード、ベトナムの民族楽器「ダンバウ」などを演奏や作曲に取り入れておられます。
この「ひょうたん日記」(177日目)では、ブラジルのひょうたん楽器「ビリンバウ」のほか、世界のさまざまな打楽器を縦横無尽に演奏されるパーカッショニストの渡辺亮さんとのデュオ「baubau」を紹介させていただいたことも。ぜひ、プレイバックしてみてくださいね。
私は冷水さんの大ファンで、その音楽に初めてふれたのはもう30年以上前。岸野雄一さんが社長をつとめておられた「京浜兄弟社」のオムニバスアルバム『誓い空しく』(1991年)に収録されていた「SYZYGYS(シジジーズ)」の楽曲「Eyes On Green」でした。「SYZYGYS」は、バイオリンの西田ひろみさんと、冷水さんによるデュオです。
その後、ニューヨークのレーベル「TZADIK」から出たアルバム『Complete Studio Recordings』(2003年)を聴いて、これは何なの凄すぎると思い、もう完全にやられました。
ジョン・ゾーン、クリス・カトラー、ジェルジ・リゲティなど錚々たる音楽家から絶賛され、世界中にファンがいるにも関わらず、「SYZYGYS」は極めて寡作。その後2013年にアルバム『OTONA(音為)』が出たきりだったのですが……。
このたび、なんと13年ぶりに新作が発売されることになったのだそうです!パチパチパチ!めでたい!
アルバムタイトルは『Chi Kyuu(地球)』。世界的に活躍するお二人らしく、新作のテーマは「地球愛」。パーチの43音階とアラブの微分音の融合、80年代ポップへのオマージュ、シジジーズ流のプログレッシブ・ロックなど、既存の音楽語彙を軽々とこえて独自の領域へ踏み込んだ意欲作。発売は6月3日を予定しているそうです。
東京では、6月5日に新作発売記念ライブも決定(写真③)。詳細は、会場「西荻窪 ボイラー室(旧音や金時)」のサイトをご覧ください。
冷水さん、西田さん。ぜひ冷水さんの地元・京都でのライブもよろしくおねがいします!
(1449日目∞ 5月14日)
※次回1450日目の丸黄うりほ「ひょうたん日記」は、5月20日(水)にアップします。



