福井のひょうたん(その1)漆塗りのお箸
by 丸黄うりほ

①観光物産館「福福館」の越前漆器コーナーでひょうたんの水筒を発見!

②こちらは、ひょうたん柄の棗(なつめ)

③越前塗りのお箸がずらり!

④いつの間にか手にとってレジに並んでいたのがこちら

⑤あわび貝のひょうたんが、七色に光って美しい

⑥滋賀県の「賤ヶ岳サービスエリア」でも塗箸との出会いが!

⑦出世ひょうたんと六瓢×2の幸せひょうたん
町に出ても、旅に出ても。私は常にひょうたんアイを光らせ、ひょうたん物件を探してしまうクセがついています。
6月に「全日本愛瓢会」の総会 と 展示会のために福井市を訪れたときも、ひょうたん物件をあちこちで発見。そのうちのいくつかは購入して自宅にまで持ち帰ってしまいました。きょうとあしたは、その時出会った「福井のひょうたん」(正確にいうと、福井ではないものも一部あり)を紹介していこうと思います。
「全日本愛瓢会」の総会・展示会が行われたのは、JR福井駅前の複合商業施設「ハピリン」でした。2階には観光物産館「福福館」があり、そのなかに越前漆器のコーナーがありました。
まず目に飛び込んできたのが写真①です。ひょうたんをあしらった漆塗りの水筒。さらに、ひょうたん柄の棗(なつめ)も発見(写真②)。どちらもとても素敵だなぁと思いつつ、水筒も棗も私のふだんの生活ではあまり使う機会がなさそうだな……と思っていたら、壁一面にずらりと並ぶお箸のコーナーに行き着きました(写真③)。
すーっと引き寄せられてしまい、気がついたらいつのまにか手にとって、レジに並んでいたのが、写真④のお箸になります……。
ぽってりとした漆塗りに、ひょうたん型に細工した天然のあわび貝が表面に3つと裏面に3つ。2本で合計12個。ズームアップしてみると、虹色に光るひょうたんがまばゆく、とても美しい!(写真⑤)
お箸のパッケージには「はしのふるさと館 WAKASA」と書かれていました。ネットで調べてみると、福井県小浜市にある協同組合のショールームで、3000種類ものお箸が展示即売されているのだそう。また、「はしのふるさと館 WAKASA」のウェブサイトには、若狭の塗箸は、日本の塗箸の80%以上の生産量を占めているとも書かれていました。
さらに、「若狭塗箸の特長はなんといっても、貝殻や卵殻を色とりどりの色漆で塗り重ねること」とも書かれていました。私が引き寄せられて購入したこの一膳は、そんな若狭塗の技術の粋を集めたものだったようです。
しかし。良いものとの出会いは、もしかしたら続くものなのでしょうか。
じつは、福井県からの帰りに立ち寄った滋賀県の「賤ヶ岳サービスエリア」でも、ひょうたん柄の塗箸に出会ってしまいました(写真⑥⑦)。
この「出世ひょうたん」には、赤・青・緑・黄・白などいろいろな色がありました。私たち「ヒョータニスト・パーティ」の衣装の色にも符合しています。ということで、メンバーそれぞれが自分の色の箸を購入したのですが、私は後から気がつきました。以前、長浜市の「曳山博物館」を訪れた時にも同じものを購入していたのです(「ひょうたん日記」389日目)。
ただし、その時に買ったのは緑色で、今回は黄色。緑色のひょうたん箸は大切にしすぎてしまいこんでいたのですが、今回はせっかく2膳もお箸を買ったのだから、普段使いに降ろすことに決めました。
ひょうたんのお箸というだけで、毎日のごはんタイムが幸せいっぱい。さらにお箸のおかげで出世してしまったら、どうしたらいいのかなー? いや(笑)、今のところそのような心配はなさそうです(苦笑)
(1351日目∞ 8月6日)
*明日に続きます。
- 丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョータニスト・パーティ」のメンバー。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
- 2025年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中のみなさん)
- コンさん(吹田市)、イハリコさん(吹田市)、杉浦こずえさん(大阪市)、たみさん(守口市)、中野由紀昌さん(福岡市)、塚村編集長、KFさん(東大阪市)、ともきちさん(田辺市)、モリカワさん、ヤブタさん(淡路島)※順次追加していきます。