ひょうたんスピーカーとランプに誘われた

by 丸黄うりほ

①「Gourd Vibrations」と題されたイベントのフライヤー

②会場は肥後橋のバー「Las Casas」

③ひょうたんスピーカーは「迦陵頻伽(カラヴィンカ)」龍石修さんの作品

④この日のDJの一人、「technogaoka」小林さん

⑤お店には龍石さんのひょうたんランプもありました

⑥グリーンがあちこちに配されています

⑦ビカクシダが似合うカウンター

⑧もこもこのサボテンも可愛い! 

ある日、私のタイムラインに流れてきた一枚のフライヤー(写真①)。

見ると、4月5日に丸黄うりほソロ「オール電化ひょうたん」が出演したイベント「technogaoka 16」(「ひょうたん日記」1303日目に写真掲載)のスタッフであり、大変お世話になったDJの小林さんが出演とありました。これは行きたいなと思って、さらによく見ると。

アームチェアに腰掛けているのは、ひょうたんでは!? そして、イベントのタイトルは「Gourd Vibrations」となっています!

Gourdとは英語でひょうたんのことです。これは……と思い、イベントの主催であり開催場所でもある「Las Casas」さんのインスタグラムを見てみると……。

ラスカサスのサウンドコンセプトは クラブのような爆音ではなく 会話や間を尊重した バーに適したミニマムな響きを目指して 福岡糸島在住の瓢箪アーティストTatsuishi氏@tatsuishikalavinka製作の瓢箪スピーカーをインストールしています

……と、ありました。なんと!福岡県糸島市の龍石修さんといえば、3年前にアトリエ「迦陵頻伽(カラヴィンカ)」におじゃまさせていただいたこともある、ひょうたんアーティストではないですか!

龍石さんの糸島アトリエを訪れた時のレポートは、「ひょうたん日記」733日目、つづいて734日目に詳しく書いています。「Las Casas」さんのインスタグラムを見たとたん、私の脳裏には3年前の訪問時の感激が鮮やかによみがえってきました。

というわけで、どきどきしながら肥後橋にあるお店に向かいました。お店の近所に住んでおられる知人が二人、興味を示してくださったのでその方々にもおつきあいいただいて、たどり着いたのがこちら。たばこを吸っているリュウゼツランの看板が、すでに良い気配を伝えてきます。(写真②)

ビルの3階まで上がり、深い緑色に塗られたドアを開くと……。ちょうどいい感じに混み合っていて、集まった人々がお酒を飲んだり、食事や会話を楽しみながらリラックスされていました。

ひょうたんスピーカーは、入口のドア近くと、部屋の奥の天井から下がっていました(写真③)。適度な音量で流れる音楽は、まろやかで、場の雰囲気にに心地よくマッチしています。そうか、これがひょうたんスピーカーの実力なのか……。ひょうたんの内側にあるヒダヒダが、深みのある音を響かせるのだと龍石さんもおっしゃっていました。

目当ての「technogaoka」小林さんのDJは、アンビエントをテーマとしつつノンジャンルで、ひねりがありながら尖りすぎない絶妙なセレクト(写真④)。

「Las Casas」の店長さんは耳の良い方で、音の違いを感じ取ってこのスピーカーを導入されたそうです。ひょうたんスピーカーの隣にはひょうたんランプが輝き、こちらも龍石さんの作品だとのこと(写真⑤)。ご本人も、糸島から大阪のこのお店に来られたそうです。

まろやかな音を響かせるひょうたんスピーカー。やわらかな光を放つひょうたんランプ。さらに、お店のなかにはたくさんのグリーンが配され、ナチュラルかつスタイリッシュ。すべてのバランスがとてもいい感じです。(写真⑥⑦⑧)

今度また普段の営業日にうかがって、店長さんにひょうたんスピーカーや音楽について、ゆっくりとお話を聞いてみたいなと思いました。

(1309日目∞ 4月24日)

 

※次回1310日目は奥田亮「でれろん暮らし」4月28日(月)にアップ。

1311日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、4月30日(水)にアップします。