何かを再利用をするとなるとクッと気持ちが上がる傾向が…
by 奥田亮

ようやく咲いた中学校の枝垂れ桜。
先週末、近くにある早咲きの枝垂れ桜がようやく開花しました。ソメイヨシノは蕾が赤く膨れ、開花まであともう少し。これがアップされる4月14日には開花しているかもしれません。東京や大阪とは半月以上も差がありますね。日中は20℃を超えますが、夜になるとまだ2℃や3℃の日もあって、ストーブをしまうのはまだ少し先になりそうです。
そんな中、重い腰がやっとこ上がりまして、菜園の準備を始めました。昨年試みた落ち葉堆肥の高畝のメンテナンス。これは、菌ちゃん先生こと吉田俊道先生の提唱する方法で、土を高く盛り、その上に落ち葉や枯れ枝、もみ殻などをたっぷり載せてビニールの黒マルチで覆うというやり方です。去年はこの畝を3つ作り、夏はナス、トマト、ピーマン、秋はダイコンなどを植え、まあまあそれなりに収穫もできたのですが、1年たつと1つの畝の黒マルチがビリビリにやぶれてしまったのでした。もう一度黒マルチで覆えばいいのですが、またやぶれてしまうのは目に見えていますし、見た目もよくないので、何か他のやり方がないか思案していたのでした。

去年作った高畝の周囲に杭を打つ。
ビニールマルチで覆うのは、保温と保湿に加え、畝を高く保つためでもあるのですが、高く保つためにマルチを使うのは必然ではなさそうです。板で囲うという方法もありそうですが、これもあまり格好よくなさそうです。そこで思いついたのが、使い古しのスダレを再利用することでした。畝の周りに何本か杭を打ち、その周りに半分に切ったスダレを巻いていくという方法です。スダレは台所の窓に日除のために何年か掛けていたもの。杭は家をリノベした時に取り外した障子の枠です。結局古いスダレだけでは足りず、買ってあった新しいスダレも一部使うことになったのですが。

スダレを巻いて完成。左は黒マルチを被せた去年の畝。
どうも私は、何かを再利用をするとなると、クッと気持ちが上がる傾向があるようで、ここに至ってやっと作業が楽しくなって来たのでした。この傾向は楽器作りなどでも同じで、ブリコラージュというのでしょうか、新たにその用途のために買ったものより、その辺に転がっている使われていないものや、別の用途のためにあったものを使うのが大好きで、俄然楽しくなるのです。
一応仕上がった畝は、なんだか舟のようでもあり、大きな風呂桶のようでもあり、見た目も面白いものになりました。あとはこの上に落ち葉や枯れ草を乗せ、さらに土を乗せてひと月ほど置いておきます。スダレなので水はけは良さそうですが、良すぎて土が流れてしまわないか、ちょっと不安ですし、ビニールマルチほどの保温、保湿はできないでしょうから、うまくいくのかどうか。まあ、うまくいかなかなかったらまた来年考えることにしましょう。さてさて、どうなりますことやら。でれろん。
(1304日目∞ 4月14日)