今年の栽培がうまくいくかどうかは、考えないでいられるかどうか

by 奥田亮

去年の無肥無農薬微生物栽培の大根。いい感じに育ち、葉っぱもきれいでおいしかった。

冬の間に落ち葉枯れ草堆肥の畝をふたつ作りました。今春からここに野菜を植えます。

こちらは生ゴミ堆肥の畝。菌ちゃんだらけです。

天気予報通りお彼岸の3月20日、どかっと積雪があり、その後も断続的に雪が続いています。3月以降の雪は水分を含んで溶けやすく、積もっても道路などはすぐに溶けてしまうので雪かきの必要はないのですが、さすがにもう雪はご勘弁。農家の方々も、春に向けての土づくりや播種の準備ができず、少し焦り始めているようです。

うちもそろそろ菜園の土づくりをしたいのですが、雪のせいもあって、なかなか手がつけられません。まあ、重い腰が上がらない言い訳も含まれておりますが、定植まではまだ時間があるよとさらに言い訳を被せて雪を眺めております。

昨年夏から、菌ちゃん博士吉田俊道先生が考案する落ち葉や枯れ草による無農薬無肥料栽培をはじめました。菜園の土を掘り起こして積み上げ、畝を作ってその上に草や枯葉をのせて黒マルチで覆って2カ月放置。9月に大根の種をまき、11月末に収穫しました。播種の時期が少し遅かったのと、畝が低かったこともあって小ぶりではありましたが、うちで育てた大根としては結構立派に健康に、たくさん育ってくれました。葉っぱも全部おいしくいただきました。放置している2カ月の間に糸状菌が増え、菌ちゃんの力で野菜が元気に育つとのことなのです。収穫後も糸状菌はどんどん増え、土はもっといい状態になるとのこと。気を良くしてさらに2カ所に畝を作りました。今春以降ここでいろいろな野菜を育てるつもりです。

今年は同じ方法でひょうたんを育ててみようと考えているのですが、いつも育てている場所は広い地面を確保できない場所なので、何とか嵩上げできる状態にしないといけません。ひょうたんの定植は5月か6月、最低2カ月放置する必要があると考えると、そろそろ着手したいところです。来週には、来週には、と思いつつ、気がつけばひと月以上たってしまっています。いや、ホントに来週には!

元来ひょうたんは肥料食いで、十分な肥料がないと大きく育たないと言われているので、無肥料で育つんだろうかと、どうしても疑問や不安がよぎってしまうのですが、まずは信じるところから始めないと菌ちゃんは力を発揮してくれません。これは嘘のようなホントの話。菌ちゃんは、疑い深い大人よりも、素直に信じてくれる子どものいうことをよく聞いてくれるのだそうです。

そんな境地に至るには、まず考えない練習をしないといけません。今年の栽培がうまくいくかどうかは、考えないでいられるかどうかにかかっているのかもしれません。考えない考えない、ハレヒレホレハレ〜、でれろんろん。

(1158日目∞ 3月25日)