妙心寺退蔵院のひょうたんなまず(2)

by 丸黄うりほ

▲ひょうたん池。なまずは発見できず。

▲茶席の壁。

▲庭園の門。ひょうたんが11個並び、なまずが2匹います!

▲山門の瓦にもひょうたんなまず。

 

昨日の続きです。意外とラフに立てかけてあった「瓢鮎図」を鑑賞した後、私は順路に従って庭園に向かいました。

退蔵院には、枯山水庭園「元信の庭」と「陰陽の庭」、回遊式庭園「余香園」の3つの庭があります。

「余香園」は昭和40年に完成した昭和の名園。春は桜、秋は紅葉が楽しめて、水琴窟や鹿威しの音色が響き、庭園の中心には「瓢鮎図」にちなんだ「ひょうたん池」もあるということで、早く見たい。どうしても足早になります。

到着してみると、「ひょうたん池」は思っていたほどひょうたん型ではありませんでした。くびれの部分に細長い石が渡してあって、なるほど、頑張ってみればひょうたん……に見える……かな?という感じです。なまずが飼われているときいたのですが、発見できませんでした。

「ひょうたん池」の近くには茶席と売店があり、茶席の壁にひょうたん型の窓を発見。そして、売店でその品揃えを見て、そこから動けなくなりました。あまりにも素敵な「ひょうたんなまず」グッズがずらりと並んでいたからです。

ここで何を買ったかは、明日の日記で紹介したいと思います。

売店の方は、私の買い物のしかたを見て、「ひょうたんなまず目当てやな……」と悟られたのに違いありません。「『陰陽の庭』の近くの門をご覧になりましたか?」と話しかけてくださったのです。

私は「ひょうたん池」にばかり気がいって、「陰陽の庭」はすっ飛ばして通り過ぎてしまっていました。慌てて戻り、その近くにある門の屋根の下をみると……。ありました、叫びそうになるくらい可愛い「ひょうたんなまず」が!

下向きのひょうたんと上向きのひょうたんが交互に配置され、合計11個並んでいます。その上に、なまずが2匹いるという意匠です。売店では、このデザインをそのままパッケージにしたお菓子が売られていたのでした。

帰り際には、山門の瓦にも「ひょうたんなまず」を発見。ああ、やはり来てよかったと思いました。