うちのかど瓢たち、まことに気難しくてすみません

by 丸黄うりほ

①9月下旬、KFさんは京都府立植物園を訪れました

②植物園のかど瓢は鈴なり。そして色が濃い

③KFさん宅のかど瓢「甚五郎」は雄花しか咲かず……

④コンさん宅のかど瓢「かどコン」も雄花のみ……

⑤たみさん宅のかど瓢には実ができました!

⑥こちらは千成、6月の花盛り

⑦7月にはたくさん実ができました

 昨日の「ひょうたん日記」では、収穫が始まったヒョータニストさんたちの庭から届いた写真を紹介しました。きょうも昨日に続いてヒョータニストさんたちの栽培報告です。まずは、東大阪市のKFさんにいただいた写真から紹介しましょう。

KFさんは9月下旬に京都府立植物園に行き、「四季  彩の丘」というエリアにあるひょうたん棚を見学してきたそうです。その写真が①と②。長ひょうたんや大ひょうたんは、すでに蔓から切り離されて地面に横たわっていました。しかし、かど瓢は②のようにまだ棚からぶらんぶらんと下がっていたそうです。

今年はKFさんにも、我が家で発芽させて苗まで育てたかど瓢を引き取っていただき、「甚五郎」と名づけて可愛がってもらっていたのですが、咲くのは雄花ばかりで雌花がなく、これまでのところ結実はまだないそうです。写真③のように葉っぱはとてもきれいで元気なんですが……。

同じく吹田市のコンさん宅のかど瓢「かどコン」も雄花ばかり咲いて結実なし(写真④)。昨日紹介したように、かよさん宅のかど瓢「かどちゃん」と、杉浦こずえさん宅の「ガーティ」はそれぞれ1つずつ結実しましたが、やはり全シーズンを通して雌花が極端に少なく、雄花がほとんどだったという報告でした。

それに比べると、京都府立植物園のかど瓢、今年は大豊作です。そして、我が家でまいたタネたちと同じ品種なのに見た目もあまり似ていません。植物園のかど瓢たちは緑色が濃くて、雫のような形。我が家でまいたかど瓢は、どれも緑色のボディに白い斑入りで、ハンドル部分がしゅっと長い。

今年の植物園のひょうたん栽培のラインナップから察するに、タネはおそらくうちと同じく全日本愛瓢会経由で、同じ種苗会社から入っているかと思うのですが。採取した実が違うのか。あまり安定していない品種なんでしょうか。いずれにしても、せっかくみなさんに丹精込めて育てていただいたのに、うちのかど瓢たちはなぜか大変気難しくて、申し訳なかったです。

と、落ち込んでいたら。昨日、絶妙なタイミングで守口市のたみさんから写真が届きました。

たみさんには、5月にかど瓢と千成ひょうたんを1苗ずつ引き取っていただきました。定植したという知らせはもらっていたのですが(5月15日の「ひょうたん日記」)、その後音沙汰がなく。ひょうたんたちはどうしているかなと思っていたところ、9月初旬に某所で偶然お会いしたのです。そのときに「実がなりましたよ!」とおっしゃっていたので、「写真を送ってください」とお願いしていたのでした。

ということで、写真⑤をご覧ください。立派なかど瓢が実っています!実の色も形も、かよさん、杉浦こずえさん宅のかど瓢と似ています。白い斑入りで、ハンドル部分がしゅっと長い。しかも、たみさん宅も、この実こっきりの一人っ子だったそうです。

たみさんによると、一緒に定植した千成に比べるとかど瓢は成長が遅く、花も多くつかなかったそうです。6月、ようやく雌花が咲いた日に人工授粉し、7月半ばには実も株全体の成長もぴたっと止まったとのこと。その後はウリハムシの大量発生で葉が枯れてしまったそうですが、オルトランをまいて退治に成功、また葉が新しく出てきたということです。

千成のほうは比較的順調で、6月には花がたくさん咲き(写真⑥)、その後たくさん実がついたそうです。写真⑦は7月15日のようす。いい感じに実っていますね!

その後は8月の猛暑で弱ってしまい、9月に入ると完全に枯れてしまったそうです。こちらも実はまだ収穫せず、蔓にぶら下げたままにしているのだとか。今後、かど瓢は水浸け、千成はこのまま自然乾燥で仕上げたいと思っているそうです。

たみさん、ありがとうございます。どちらの苗も頑張ってくれましたね。

(1234日目∞ 10月10日)

※次回1235日目の丸黄うりほ「ひょうたん日記」は、10月16日(水)にアップします。10月14日(月・祝)の奥田亮「でれろん暮らし」はお休みです。