絶対にヒョウタンの方が、アフターにいろいろ出来ていいと思う
by 奥田亮
3月も半ばを過ぎ、ここ数日は陽差しが暖かで、ようやく春と言ってもいいような陽気になってきました。とはいえ、お彼岸前後の天気予報にはまた雪マークが。「暑さ寒さも彼岸まで」のはずなんですけれど、どうしちゃったんでしょうね、今年は。
さて、先週は、ラヴィ・シャンカールがシタールをKABOCHA!と言ったという話題で終わりました。カボチャとヒョウタンは混同されたり同一視されたりすることがよくあるので、一度ちゃんと調べてみることにしました。Wikipedia によると、カボチャは、ウリ目 Cucurbitales ウリ科 Cucurbitaceae カボチャ属 Cucurbita 。ヒョウタンは、ウリ目ウリ科までは同じで、属はユウガオ属 Lagenaria になり、ユウガオの変種ということです。面白いのは、食用にしているユウガオ(カンピョウの原料)は、ヒョウタンの中から食用にするために苦みを持つククルビタシンの少ない品種を選別した変種ということ。ユウガオの変種のヒョウタンの変種がユウガオということなんだそうです。グルグル回ってますね。
ちなみに、日本でヒョウタンとよく混同されるのは、カボチャではなくてヘチマ。ヘチマはヘチマ属 Luffa 。ヒョウタンとヘチマは本当によく混同されます。私の長いような長くないようなひょうたん歴の中でも、何度間違われたことか。
「ヒョウタンを栽培して楽器作ってるんですよ」「へえ〜、ヘチマでですか」「いえ、ヒョウタンです」「ああ、すみません、ヒョウタンね。で、難しいんですか、ヘチマの栽培って?」、みたいな会話が過去に何度もありました。聞き違えるわけもないし、なんででしょうね?
ヘチマは、「1年で発芽、開花、受粉、結果、枯死し、雄花と雌花によって他家受粉することから、日本では小学校の理科教材として使用される(Wikipedia)」ということで、私が小学生だった頃も学校でヘチマを育てましたが、いまだに学習教材として栽培されているんですね。だから知名度が高いのか。
でも、ヘチマって、実ができてもヘチマ水とタワシぐらいしかできないし、絶対にヒョウタンの方が、アフターにいろいろ出来ていいと思うんですけどね。もし学校関係の方がいらしたら、ぜひ検討してみてください。それからグリーンカーテンも、ゴーヤもいいけどヒョウタンもいいですよ。昔は日除けといえばヒョウタンだったんだから。
脱線ついでにヘチマの語源について面白いことが載ってました。ヘチマは糸瓜ともいいますが、発語した時にイトウリのイの字が落ちてトウリとなり、「ト」がイロハの「ヘ」と「チ」の間にあるからヘチ間(マ)になったとか。ほんまかいな⁉︎ でれろん。
(1156日目∞ 3月18日)