瀕死のオオナガユウガオ「トラヤヌス」(泣)

by 丸黄うりほ

①オオナガユウガオ「トラヤヌス」の葉はほとんど枯れてしまいました

②1号は長さ約60センチ。径も太く、持ち上げると重い!

③2号は長さ約65センチ。表面にカビがはえてきました

④ベランダ外側にできた3号と6号。重なってて収穫が難しそう

⑤4号は長さ40センチほど。9月にできました。そろそろ収穫可能かな

⑥ベランダ外側の5号は、太短くずんぐりした形

⑦10月にできた末成の7号。ウリキンウワバにかなり食われています

我が家のベランダで栽培中のオオナガユウガオ「トラヤヌス」、実をぼちぼち収穫せねば……と思っていたら、なんと本体が先に枯れてきてしまいました。写真①を見ていただくとおわかりのように……もう、ほぼご臨終といっていい感じであります(泣)。

なぜ、こんなことになってしまったのか。言うまでもなく、私が悪かったのです。ごめんよ、「トラヤヌス」!きょうはその反省を聞いてやってください。

この秋はとてもあたたかく、10月はそのせいなのか害虫が異常発生しました。ウリキンウワバは、捕まえても捕まえても減らず、葉をどんどん食い荒らしました。アブラムシ、カメムシも大量発生。

さらに、栽培の末期になるといつも出てくるうどんこ病も、今年はものすごく勢いがあり、10月末には葉っぱはほとんど真っ白になってしまいました。

結実のほうは7個。一つ一つが大きな実で、縁起の良い「六瓢」の結実を目指していましたので、これだけできたら大満足です。

というわけで、11月の初めに虫食いの葉、うどんこ病にやられた葉を大量にカットしました。実につながっていない蔓もたくさん切りました。いつもは蔓を切ると、その切り口に殺菌剤トップジンペーストを塗っておくのですが、たくさん切ったので「もういいかな」と省略してしまいました。

今年の「トラヤヌス」は、うどんこ病は出ましたが、私が最も恐れているつる割れ病の気配はありませんでした。つる割れ病の予防と治療に効くのは殺菌剤ベンレートで、9月まではしばしば灌注していましたが10月以降はもう与えませんでした。10月に入ると、根が水を吸う量も減ってきたので、たまにハイポネックスと、活性剤リキダス、メネデールをやる程度になりました。

そう、はっきり言えばお世話する手を抜いてしまったのです。

この「ひょうたん日記」を続けて読んでくださっている方はもうご存知のように、ひょうたんというのは手を抜くとたちまち拗ねる植物なのです。大切にしてやり、機嫌をとってやり、手間暇かけると元気いっぱいに育ちます。しかし、ほったらかしておくと、枯れたり、実をつけなかったりします。

それは本当に不思議なのですが、「もしかしたら心があるのか?」と思うほどです。

そんなわけで、11月に入ってどんどん枯れてきた株の根元を、2日前に初めて注視して、私は「ぎくっ!」としました。黒ずんできているのです。

これは……!もしかしたらつる枯れ病では?

ちなみに前述したつる割れ病と、つる枯れ病は別の病気です。つる割れ病が突然株を倒してしまうのに対して、つる枯れ病はじわじわきます。たんなる老化にしてはあまりにも急速に枯れてしまった「トラヤヌス」は、病気にかかってしまったのかもしれません。

断定はできませんが、蔓を切ったときに菌が入ったのかもしれません。殺菌剤をまったく与えていなかったのが致命傷になったかも。例年に比べて気温が高かったのも、病気を引き起こす菌の活性化につながったかもしれません。

今年の栽培はもうほぼ終了していますので、「トラヤヌス」本体に与える影響は少ないと思いますが、万一のことを考えると栽培終了後は土を全部捨て、プランターやベランダの殺菌をいつも以上に徹底的にやる必要があります。

結実した実のうち、2号にはカビがはえてきましたし、10月に授粉した末成の7号以外は早々に収穫した方がよさそうです。

(1095日目∞ 11月9日)