ビニール袋に水を入れてぎゅって口を締めればうまくいくのではないか
by 奥田亮
またまた2週間のご無沙汰です。この間に季節が夏から秋を飛び越えて一気に冬に突入したかのようで、いろんなことが遠い昔のことのように思えます。これは「でれろん暮らし」で紹介しようと思ったことがいくつかあったはずなのですが、いざ書こうとすると記憶が雲散霧消して、あれれ、何だっけか…。
そうそう、その間に収穫したひょうたんの水浸けを始めたのでした。今回は「大寿」が2つあるので、ある程度大きな器が必要ですが、今まで使っていた大きなポリバケツは貯水タンクに作り変えてしまったので使えません。かといって、今回の水浸けのために新たに大きなバケツを買うのも気が進みません。なんとかありものでできないかと思案して、そうだ、ビニール袋に水を入れてぎゅって口を締めればうまくいくのではないか、と思い立ったのでした。ダメ元でやってみることにしました。だいたいにおいて私は、ダメ元でやってみて、やっぱりダメだったか、というのが好きなようで(いや、好きというわけではないですが)、楽器作りもだいたいはダメ元でやってみて、あーダメだったなというプロセスを少なくとも1回は経ることになるのです。今回もどうなりますか。
大きなビニール袋といえばゴミ袋。缶・金属分別用のちょっと厚手のやつがよさそうです。水を入れてみて思い出したのですが、ひょうたんは水に浮くんですよね。中身が溶け出して、中に水が入るようになるとようやく水に沈むので、最初はしっかりと重石で水から出ないようにしないといけないのです。ビニール袋だとそれがうまくいかないことが判明したのですが、まあ、ちょっとやってみようと思い、袋の上に石をいくつか乗せて、何とか少しでも全体が水に浸かるようにしてみました。いかにも間に合わせな感じですね、ハハハ。始めた時にはすでに寒くなっていたので時間がかかりそうですが、それでも10日ほどそのまま放置していたら、少し水が濁ってきて、ひょうたんの中に水が入っていくようになってきたので、もうしばらくこのまま様子見することにしました。案外ダメ元ではないようになるかもしれません。
そんな情けない作業をしている間に、タネを差し上げた人は着々と作業を進めておられました。ピアノの先生はすでに今年のひょうたんでマラカスを作られていました。毎年できた実をマラカスにされていて、もう3つもあります。なかなかおしゃれですね。大寿を育てたSさん(でれろん暮らし164参照)からはタネが届きました。ありがとうございます。見た目もきれいで健康そうなタネ。来年も良い実ができそうです。
さて、音楽の予定も少し。来週10月23日(月)に、音楽家の野村誠さんがスワロー亭でライブをしてくださることになりました。野村さんが、隣の中野市で開かれる作曲ワークショップの講師として招かれていることを知って、これ幸いと便乗させてもらったのです。野村さんとは、京都で出会ってから30年以上のご縁。今回は久しぶりに即興演奏で共演させていただこうと思います。2021年にオンラインで共演しましたが(でれろん暮らし38参照)、リアルにはいつぶりだろう? 10年以上は経っているような気がします。どうなりますことやら、でれろん。
(1078日目∞ 10月16日)