奥田扇久オンライン

by 奥田亮

オンラインライブ

オンラインライブのリアルな現場(待機中)

ずずーん、どーん。夜中に外から不穏な音か聞こえてきます。何事かあったのかといぶかしんでおりましたが、屋根から雪が落ちる音だと気づきました。1月20日の大寒は、大寒らしくぎゅぎゅ〜っと冷え込んで、外を歩くと顔が痛いぐらいだったのですが、その後は気温が上がって雪が雨になり、屋根の雪を溶かして落としているのでした。

「今朝はかんじたねえ。」と、お世話になっている地元のおばさまがおっしゃって、「え? 感じた…」と返答に窮しておりますと、このあたりでは、冷え込むことと「寒じる」というんだよと教えてくださいました。なんとも不思議な言い回しです。中身出しのために水に漬けているUFOは完全に氷漬けになっています。このまま春まで待つことになりそうです。

さて、先週お知らせしたオンラインライブ「世界だじゃれ音LINE音楽祭 DAY4」が、昨晩行われました。この音楽家の野村誠さんが、4人のアーティストと次々にコラボするという企画の中の一人として出演させていただきました。野村さんとはかれこれ30年以上のお付き合いになりますが、付かず離れずといいますか、たまにこんな形でお声がけくださるのはうれしいことです。そして、どんな玉を投げても引き取って楽しそうに転がしてくれるし、こちらも楽しくなるので、彼と演奏していると自分がとてもうまくなった気になって気持ちがいいのであります。

ただ、ZOOMを使っての即興演奏には、いくつか問題もありました。基本的にZOOMは会議用のツールなので、音楽配信に適しているわけではありません。音質も人の声を主体に考えられているようで、事前の音合わせでは、私のひょうたん楽器の音はノイズだと認識されてカットされてしまい、聞こえなくなったりしたので、ノイズの認識範囲を調整しました。時間差も予想され、リズムを合わせるのは難しいのではないかと思われました。

それでタイトルを「ひょうたんから駒った」としたのですが、本番では時々音が聞こえなくなることはありましたが、時間差もそれほど大きくは感じなかったのでリズムを合わせることもなんとかでき、それほど困ることはなくてよかったです。音質は、パソコンの内臓マイクではなくちゃんとしたマイクを使えば多少はよかったのかもしれません。

今回の配信はそのままアーカイブとしてYouTubeでいつでも見られるので、お時間とご興味のある方はご覧ください。また、年度内には映像作品になるとのこと。

この企画「野村誠 千住だじゃれ音楽祭」は、2014年に「千住の1010人」と題して実際に1010人の大合奏を実現し、今回も「千住の1010人from 2020」としてふたたび1010人が共演するという企画だったそうです。それがコロナ禍の中リアルに1010人と合奏することはできなくなってオンラインイベントに切り替えたとのこと。

それが、最後にせんきゅー(1009)と共演したことで野村誠と1010と共演と相成りまして、めでたく落ちがつきました。おあとがよろしいようで、でれろん。

(439日目∞ 1月25日)