道の駅で「ひょうたんせんぱい」顔ハメに出会う/和歌山・上富田探訪(9)
by 丸黄うりほ
昨日の続きです。JR朝来駅でたくさんのひょうたんに出会える! 「ひょうたんせんぱい」グッズにもきっといっぱい出会える!お土産も買っちゃおう!お金足りるかなー♡
……などと勝手に思い描いていた私の夢は破れました。
駅前には他にお店もほとんどなかったのですが、1軒だけ「あざみ庵 ASSOBO」という看板が出ていました。近寄ってみると、ひょうたんマークがついています!なんの店かなと近寄ってみると、どうやら宿泊施設のようでした。もしかしたらお土産コーナーがあるかも?と一瞬ときめいたのですが、ここも扉はかたく閉まっていました……。(写真①)
フェイ・ターンさんはナビに次の目的地を読み込み、車をスタートさせました。気持ちの切り替えが早くて尊敬します。しかし、なぜかナビは高速道路に乗ることをおすすめしてきました。えっ、なんか変?……と、ヒョータニスト4人全員ざわざわ。なんと次の目的地「道の駅くちくまの」は、高速道路からも一般道からもアプローチできる、非常に特殊な、非常に紛らわしい、はっきり言ってかなりやっかいな立地にあることが判明しました。
ナビのいらん親切のせいで一行は一瞬迷いかけましたが、フェイさんの華麗な運転のおかげで無事到着。よかった!ありがとうございますー!(写真②)
さてさて。「道の駅くちくまの」の入り口近くには、ずっと会いたかった「ひょうたんせんぱい」のアイスクリーム看板が立っていました。うれしいー!「せんぱい、こんにちは!」と、思わず声をかける私。(写真③)
さらに、その横には「ひょうたんせんぱい」の素晴らしい顔ハメがあるではありませんか!(写真④)
せんぱいの顔ハメといっても、せんぱいの顔部分にハメるのではないのがポイントです。頭の栓を取って、「キミの悩みを吸い取るよ!」と言ってくれてる心優しいせんぱいに、悩みを吸い取ってもらえる……そう。そんなご利益までついたうれしい顔ハメだったのです。これはハメないわけにはいきませんね!(写真⑤)
顔ハメで遊んですっかり元気を取り戻した私たちヒョータニスト一行は、「道の駅くちくまの」の中へ入りました。
すると、レジカウンターの横に「ひょうたんせんぱい」を発見!本物のひょうたんで作られたせんぱいです。紐がかけられ、モールの手足のついた……これは、「創作館」にたくさんいたせんぱいのうちの一つですね!(写真⑥)
さらに、お店のスタッフのみなさんのシャツの袖には、もれなく「ひょうたんせんぱい」プリントが輝いていました。許可をいただいて撮影させてもらったのがこちら、写真⑦であります。
さらにさらに、「道の駅」内のイートインコーナーや、トイレにも「ひょうたんせんぱい」の手描きポップが貼られていました(写真⑧⑨)。しかし……。
お土産コーナーに並んでいるのは、ほとんどがパンダグッズです。パンダグッズはぬいぐるみからタオル、お菓子まで種類がものすごくいっぱいあって、めちゃくちゃ充実していました。他には名物の梅干し、みかん、いろいろな海産物、和歌山ラーメン……
「ひょうたんせんぱい」グッズはどこ?どこにあるの?
私は「ひょうたんせんぱい」シャツの袖を撮影させてくださった店員さんに、「せんぱいグッズはありますか?」と尋ねてみました。
すると店員さん、「今はおいてないんですよー」
「今は、ということは前は……」
「そうなんです、前はあったんですけどねー」
……。なんと、JR朝来駅にはフラれたけど、ここなら出会えると思っていた「ひょうたんせんぱい」グッズにまたしても出会うことができませんでした。
落ち込む私に、ヒョータニストの3人は口々に言いました。
「きっと、ひょうたんは売れないんですよ」
「パンダはひょうたんより人気があるからねー」
……そうか。今となっては、最初に「コーナン」で思いがけなく「ひょうたんせんぱい」グッズに出会えたのが、奇跡のように思えてきました。
(1076日目∞ 10月12日)
*明日に続きます
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