つやつやぴかぴか。ふくらみかけの雌花たち

by 丸黄うりほ

▲先週末に受粉した2つの雌花がいい感じです!

 

99日目(8月26日)の日記で、先週末のひょうたんランデブーについて報告しました。雌花が3つ、雄花が1つだけだったのですが、そのうち雌花2つに懐妊の兆しあり!

雌花が懐妊モードにはいったサインは、その実が順調にふくらんでくること。そして、子房全体がつやつやと光ってくることなのです。1枚目の写真の雌花はまさに光っていますよね。まだ咲いたときの形のまま上を向いて、茶色くなった花びらのスカートをくっつけています。2枚目の写真のほうは、真ん中に写っている緑色をした小さな実がそれです。葉のあいだから後ろに見える白っぽい実は、6月に受粉したウェス実4号です。

99日目、たった1つしか咲いてなかった雄花くんですが、一挙に2つの実の父親になるかもしれません。これはかなり珍しいケースです。たいてい雄花のほうが数多く咲くので、雄花1つぶんの花粉を数個の雌花に分けることがまず珍しい。そして、たとえ受粉できたとしても雌花にパワーがなければ実になれません。さらに、中ひょうたんや大ひょうたんの場合、同時に2つの実を大きくするには株自体にかなりのパワーがないと難しいのです。

つい先日まで、株そのものが病気にかかって死んでしまうかもしれないと危惧していたウェスパシアヌス。「根ごとひっこぬいて焼き捨てなさい」と書いてある園芸本もあったのですが、我が家のベランダの場合はこの株だけですから感染の心配もありませんし、とにかく殺菌をして最後まで面倒をみようと決めたのでした。

それにしても、なんという生命力の強さでしょう!病気になったからといって簡単にあきらめてはいけないと私たちに教えてくれているようです。花をつけ、さらに実を増やそうとしている姿を見ると、健気さに涙がこぼれそうです。

 

※次回104日目は9月2日(月)にアップします。