毎年出てくるうどんこ病、今年は軽い。

by 丸黄うりほ

▲葉にうどんこをまいたような白いカビが。

 

ひょうたんウェスパシアヌスの深刻な病気、蔓割れ病はフザリウムという菌が原因ですが、ほかにも菌による植物の病気はたくさんあります。

とにかく梅雨時期になると必ず出てくるのが、うどんこ病。これは、その名の通りうどんこをまいたような見た目が特徴です。はじめは水玉みたいな斑点状で現れますが、ひどくなると葉全体が真っ白になってしまいます。

うどんこ病の原因菌はスフェロテカといいます。胞子が風に乗って飛散するので、ちょっと出てくるとほかの葉にも次々にうつります。なので、出てきたなと思ったらなるべく早くやっつけるのが得策。

初期ならわりと退治は簡単で、スプレータイプの農薬を患部にまけばひっこみます。私はいろいろ試してみて、ベニカXファインスプレーが使いやすくて、効果もあるなと感じています。この薬剤はたいていのホームセンターなどに売っているとてもポピュラーなもの。価格も手頃だし、ひょうたん以外の植物にも使えますし、予防にもなるようですので、一家に1本あるといいと思います。

もしも、うどんこ病がひどくなったら、病気の葉を切り取ってしまう方法もあります。葉の表面の病気なので、切り口から菌が侵入するという心配はありませんが、あまり真面目に切ってしまうと葉がなくなってしまう。そのせいで根が弱る可能性もありますし、見た目もかわいそう。葉切りはほどほどに。うどんこ病はかなり広がっても、死に直結するような深刻な害にはつながりにくいですしね。

写真のように、ひょうたんウェスパシアヌスにもうどんこ病は出ていますが、今年はわりと軽いです。もしかしたら、蔓割れ病をもっているせいかもしれません。蔓割れ病について調べていたら、そのような深刻な病気を防ぐために、より症状の軽い菌にわざと感染させておくという裏技的な予防法が出ていました。びっくりです。人間や動物のワクチンのようですね!