ちくわ笛が新しい名前を授かっていました

 by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

デイリーちくわをお読みいただいてる方の中にも、お好きで毎週観てるよ!という方、たくさんおられるんじゃないかしら。
テレビ朝日系列で毎週土曜日に放送されている、『題名のない音楽会』(番組HPへ)。

先週は、みんな大好きちくわ奏者……じゃなかった、フルート奏者の多久潤一朗さんの持ち込み企画、題して『前代未聞の挑戦!フルートの可能性を広げます』。

 

この番組の持ち込み企画の回は、たいてい奏者こだわりの奏法やアレンジで、内容がめちゃくちゃこってりなんですが、現代音楽界きっての超絶技巧ちく……いえフルート奏者の多久さんとあれば、もちろん観るしかないですよね?

ちくわを吹く多久さん(こじま画)

多久さんによるフルートの定義は、
『穴に息を吹き込んで音を出す楽器』
だということで。
冒頭のこのお言葉から、これは大変なことになるわね……と、正座してテレビの画面を見つめるこじま。
たしかに、楽器として認知されているものでも、ノルウェーのセリエフルートは指孔がないし、南米のパンフルートは、長さの違う笛を束ねて音階を演奏するし、一般的にイメージされるいわゆるフルートの姿とは、ずいぶん異なりますもんね。

この回で演奏されたのは4曲でした。声を出しながら吹いたり、縦にして吹いたり、どの曲もフルートの可能性を広げまくって、なにがなんだかわからない状態だったのですが、やっぱりちくわ民としては、どうしても期待してしまうあの曲。そう『剣の舞』!
もちろんこの日も超絶ちくわ技巧が冴えわたっていたのですが、なんとこのたび、ちくわ笛が新しい名前を授かっていました。

その名も〈チクート〉!指孔もないのに、どうやって演奏しているのかと訊ねられて、「ちくわは、握る位置で音程が変わるので〜」と、こともなげにおっしゃる多久さん。
チクートの他にも〈ビンート(瓶)〉〈おちょこート(おちょこ)〉〈けん玉ート(けん玉)〉〈スプート(スプーン)〉が次々と登場。どれもどうやって音程をコントロールできるのか、全く謎です。演奏しているお姿がもれなく珍妙なのに、その音色は紛れもなく美しい楽器の音。どうなってるの?