なんだか、かまぼことも仲良くなれそうな気がしてきました。
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
デイリーちくわの連載2年目に「ちくわは気さくでいいやつだけど、かまぼこはお高くとまってる」などというようなことを書いてました。(2020年8月7日のデイリーちくわへ)
もちろん、あくまでこじまの印象なんですけどね。
だって、うやうやしく木の箱に入った1本何千円もするかまぼこがあったり、豪華な鹿子模様が入ってたり。食べ方だって、「厚さは12mmです。12mmに切ってください」って、ミリ単位の要求です。
チーズや明太子、果てはあんこまで詰められても呑気にしているちくわに、
「ちょっと見習ったら?」と言いたい高級感というか、ストイックさというか。
それが最近、ちょっとかまぼこの方から歩み寄って来てる気がするんです。 いつもの百年ちくわと一緒に、今回初めて購入した、小ぶりでかわいい小田原 鈴廣さんの〈切れてる板わさ〉。
なんと、すでに12mmにカットされているんですって……!
あけくちも、コンビニおにぎりのようにつまんでぺりっと簡単。かまぼこって、『開けにくいパッケージ選手権』上位の常連じゃなかった……?そして、すでに美しくカットされたつやつやのかまぼこたちが、板についたまま綺麗に並んでいます。
ぜんぶ正確に12mmかっていうと、たまに1mmくらいの誤差はあるかなーという感じ。
包丁の背でぺりんと剥がしていただきます。
食べやすさとしっかりした弾力を楽しめる、なるほど理想の12mm。
「ほらね、めんどくさくないんだよ!」と、少しキャラチェンジを試みたかまぼこが語りかけてくるよう。なんだか、かまぼことも仲良くなれそうな気がしてきました。
「じゃあ、マヨネーズ付けて食べてもいい?」って聞いたら「いや、そこはわさびでお願いします」ってあっさり言われそうですけど。
みんななかよく、きょうのかまぼこ。今年のバレンタイン、ねりもの好きのおとうちゃんにはこれにしました。
フジミツさんの〈チーズころん〉。(詳細はこちら)
バレンタインバージョンのハートのころん。最近はバレンタインも、プレゼントはかまぼこやチョコレート以外の食べ物になってきてるかも。百貨店の催事で買い込むお高いチョコレートは、ほとんど自分用です。ほほほ。